04/09/2026
不穏な情景の中に象徴的な生き物を描く画家、アントニオ・サウラとゲイリー・ベースマンの二人展を開催。愛に飢えた獣や吸血鬼、強欲な権力者…ホラーの化身たちは、恐ろしい風貌とは裏腹に、私たちの不安や罪悪感を背負ってくれるような慈悲も感じさせます。
地下からの衝動
アントニオ・サウラ、ゲイリー・ベースマン
2026年9月4日(金)–9月11日(金)
12:00–18:00
日曜・月曜 休廊
メグミオギタギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-9 デュープレックス銀座タワー8/14 B1
アントニオ・サウラ(1930–1998)は、スペイン・ウエスカに生まれました。1947年より5年間続く療養生活とともに、独学で絵画と執筆を始めました。当初、法学を学んでいたサウラは、1950年代初頭にマドリードへ移住、画業に専念します。1952年から1955年にかけて2度パリに滞在する中で、シュルレアリスム作家の一員となりますが、その後は塗り重ねた絵具を削り出す技法や、鮮やかな色彩による抽象表現に独自のスタイルを見出します。画面は徐々に具象性を帯び、黒、灰色、茶色を基調とした代表的なシリーズ “Ladies”、“Nudes”、“Self-portraits”、“Shrouds”、“Crucifixions”に発展しました。1983年には肖像画シリーズ、“Dora Maar” または “Dora Maar Visited” に取り掛かりました。また、版画、彫刻、挿絵、舞台デザインなど様々な媒体で作品を発表しました。サウラは、肖像画が歴史的に担ってきた、特定の人物の似姿を描くという役割を放棄し、巨匠たちの肖像画から特異な絵画的要素を抽出、溶解しうごめく顔の奥にある人間の動物性を視覚化しました。社会制度や西洋古典の美の基準化に批判的な眼差しを向け、十字架などの定番化したモチーフを再考察し深く掘り下げる姿勢は、20世紀美術における社会運動の先駆けとなりました。サウラの作品は、ニューヨーク近代美術館、パリのポンピドゥー・センター、マドリードのソフィア王妃芸術センターなどで展示され、国際的な評価を受けています。
MEGUMI OGITA GALLERY
Photo: Yukihiro Sugimori
Cript_Sugimori
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#アントニオサウラ , Dora Maar Visitada V, 1986, 70 x 50 cm, Serigraph (framed)