15/07/2026
【鮎図】
今年も7月に入り、暑い夏が到来しました。今回は、当館所蔵の資料の中から夏に関係した資料を紹介します。夏の味覚といえば鮎ということで、画像の岸浪百草居(きしなみひゃくそうきょ)の「鮎図」をご覧ください。
岸浪百草居は館林出身の日本画家で、明治末期から戦後にかけて活躍しました。父で日本画家である岸浪柳渓(りゅうけい)から手ほどきを受け、その後小室翠雲(こむろすいうん)に師事し、南画の基本的な技術を学びました。
南画を中心に描いていた百草居ですが、後に西洋画の技法を取り入れた写実的な作品を描くようになります。特に晩年になると画題として魚を取り上げることが多く、魚をテーマとした『魚に會ふ』というエッセイも出版しています。自宅でスケッチをした後の魚は調理して食べることがあったそうです。この作品は鮎のみですが、鮎が串焼きにされている作品もあります。
夏の訪れを感じてもらえたら幸いです。
【参考文献】
・群馬県立館林美術館編 2009 「生誕120年 館林に生まれた日本画家・岸浪百草居展―南画学習から写実を経て魚類画の名手に」、群馬県立館林美術館
・群馬県立歴史博物館編 2023 「第108回企画展れきはく☆生き物大集合」、群馬県立歴史博物館