06/08/2026
◆展覧会の見どころをご紹介 その13◆
「磁器は単純に楽しいもの、
愉快なもののためにあります。」
これは、ハインツ・ヴェルナーへのインタビュー映像で語られる彼の言葉です。(本展会場にて上映中)。
1928年にドイツで生まれたヴェルナーは、
1943年に15歳でマイセン養成学校に入学します。
しかし、その2年後にはドイツは敗戦国となり、
国の分断という過酷な状況を経験します。
東ドイツの人々は海外への自由な渡航が
制限されていましたが、ヴェルナーのような
著名なアーティストは西側への渡航も許されていました。
その分、彼は東西の経済格差も目の当たりにしたことでしょう。
それでも、ヴェルナーは,
「環境とか、周囲の世界とか、
批判的なことをテーマにすることもできるでしょう。
でも私は磁器でそうしたことはできません。
磁器は単純に楽しいもの、愉快なもののためにあります。」
と語りました。
ヴェルナーが、なぜメルヘンを題材に選んだのか、
この言葉から想像できるようです。
誰もが親しみを感じ、楽しめるメルヘンは、
平和を愛する彼の信念にぴったりの題材だったのではないでしょうか。
本展では、メルヘンを題材として代表作である
《ミュンヒハウゼン(ほら吹き男爵)》、《アラビアンナイト》、
《サマーナイト》、そしてヴェルナーの創作メルヘン
《ドラゴンメロディ》を紹介しています。
いずれも誰もがわくわくするような物語を
美しい磁器に描き出した傑作です。
会場でどうぞご覧ください!
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特別展「巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語
-現代マイセンの磁器芸術-」2026年5月30日(土)~9月27日(日)
・画像の作品・
《サマーナイト》ティーサービス
(グローサー・アウスシュニット)
マイセン
1969(1974年以降製作)
装飾:ハインツ・ヴェルナー
器形:ルードヴィッヒ・ツェプナー
個人蔵
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担当学芸員が作品の見どころを紹介するコーナーです🧚
#愛知県陶磁美術館 #マイセン #ポーセリンアート