賀川豊彦記念松沢資料館

賀川豊彦記念松沢資料館 開館日:火曜~土曜及び祝日10時~16時(見学は16時半まで可)
閉館日:年末年始・夏期休館日・日曜日・月曜日(ただし(月)が祝日の場合は翌日(火)が休館日)

今年度も8月3日(月)から、賀川豊彦記念松沢資料館では学芸員実習を開始しています。写真①は本日行った実習の一つ、常設展示場の展示資料の整備作業です。普段は透明なアクリルケースで囲われている展示資料を、ケースを外して状態確認を行います。アクリ...
06/08/2026

今年度も8月3日(月)から、賀川豊彦記念松沢資料館では学芸員実習を開始しています。写真①は本日行った実習の一つ、常設展示場の展示資料の整備作業です。普段は透明なアクリルケースで囲われている展示資料を、ケースを外して状態確認を行います。アクリル越しではない生の資料を確認することにより、資料の実際の質感や他の情報などが分かりとても興味深いです。

本日の午後は、文書資料の脱酸処理(写真②)や掛け軸の展示作業(写真③④)なども行いました。明治~昭和中期頃まで使用されていた酸性紙による文書資料の酸化を防ぐために、脱酸処理作業が必要となります。写真②のように「ブックキーパー(脱酸性化処理剤)」を使用する方法や、弱アルカリエンベロープという保存用封筒を使用する方法があります。また、掛け軸展示作業では写真③④にある通り作業中に掛け軸の裏に資料の由来が記述されているのを発見することができました。実際に資料を触ることによる発見の多さについて、改めて学ぶことができました。

短い間ではありますが、当館で学ぶ知識や経験がかけがえのない財産となり、今後の人生で活かされることをお祈り申し上げます。

今回は開催日が近づきましたので、「賀川豊彦と世田谷郷」の関連企画について改めてお知らせいたします。写真⑤にある通り、8月8日(土)午後2時~4時の間、当館で杉浦副館長が「賀川豊彦の生涯」と題して講演を行います。参加費は無料ですが要事前申込なので、上北沢図書館に申込をしていただき、ぜひともご参加をお願いいたします。

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03/08/2026

♢夏期休館のお知らせ♢
8月9日(日)~8月17日(月)は休館とさせていただきます。

7月29日(水)に、第五回カガワ労働組合スクーリングが開催されました。カガワ労働組合スクーリングは、今後の労働運動を担うリーダーの方々や協同組合の方々を対象に、賀川豊彦と労働運動の歴史と理念を学びあうことを目的として毎年7月に開催されます。...
31/07/2026

7月29日(水)に、第五回カガワ労働組合スクーリングが開催されました。カガワ労働組合スクーリングは、今後の労働運動を担うリーダーの方々や協同組合の方々を対象に、賀川豊彦と労働運動の歴史と理念を学びあうことを目的として毎年7月に開催されます。今回も連合・中央労福協・ろうきん協会・こくみん共済coopなど労働運動に関わる組織の方々15名の参加がありました。

スクーリング開始前には『灯りをともした人々』の動画が上映されました(写真②)。『灯りをともした人々』は、1921(大正10)年に賀川豊彦が指導者として活躍した川崎・三菱造船所労働争議を日活が撮影したものを、戦後22分のドキュメントとして再編集されたものです。この動画は労働争議における大デモ行進と、一瞬ですが当時33歳の賀川の姿も記録されている貴重なものです。

講演Ⅰでは、当財団の理事であり連合顧問の逢見直人様が『賀川豊彦と労働運動』と題して講演を行いました(写真③)。日本の労働運動の歴史と概要を解説した後、賀川豊彦著の『自由組合論』や『労働者崇拝論』などを取り上げて労働運動における賀川の言葉を多く紹介されていました。労働者の自由と人格の尊重を訴えた賀川の生の言葉は、熱意を帯びていてとても説得力があるものでした。

講演Ⅱでは、早稲田大学教授の篠田徹様が『賀川豊彦とその世界』と題して講演を行いました(写真④)。篠田教授は「賀川レンズ」という言葉を用いて、現代の労働運動、協同組合運動を「賀川だったらどう見るか」という視点で考える必要性を述べていました。また、労働組合と協同組合の連携(労協連携)について、賀川はそれを初期から体現しており、時間と空間を越えて現代においても地域の労協連携を実現することが重要だと述べられました。賀川の牧師としての活動や貧困問題への取り組みによって、アメリカや中国など多くの国々で賀川が評価されていたことを鑑みて、現代の混迷する国際情勢においても「違う国々が同じ価値観で動ける余地があるのか?」という考察がありました。賀川の理念の普遍性と現代の国際情勢を織り込んだ、非常に学びのある内容でした。

最後は交流プログラムとして、法政大学教授の伊丹謙太郎様の指示のもと、グループディスカッション(写真①)とグループ発表が行われました。グループ発表では、「私たちの新しい労働運動のスタイルを一言で表すなら」というテーマで、各グループ5分ほどの発表が行われました。

Aグループは「セツルメントな労働運動」というタイトルで(写真⑤)、賀川が貧民街に自ら身を投じて活動を行ったことから学び、労働運動に関わる人々の当事者意識をより一層引き出して、外から見えやすい労働運動を行うことが重要との報告がありました。

Bグループは「可視化された労働運動」というタイトルで(写真⑥)、現在の労働運動は若い人から遠くなり見えなくなってしまっている状況であり、声なき声を拾い労働運動の意義を分かりやすく伝えることで可視化された労働運動を行うことが重要との報告がありました。

Cグループは「斬新な労働運動」というタイトルで(写真⑦)、産業別・職業別の労働組合の機能を強化して、団体交渉における交渉力を強化すること。そして各単組の交流を強化していくことが重要との報告がありました。

最後にグループ発表を受けての逢見様のまとめがありました。逢見様は過去の経験から、「連合=大企業正社員のためのもの」というイメージを払拭するために尽力されたこと、そのためにAグループのセツルメント(よりそい)、Bグループの可視化、Cグループの企業の枠を越えた行動というのは今までも連合で行ってきていたことなので、今回のスクーリングで学んだ賀川の精神を軸として、今後も若い世代の方々にグループ発表で報告された労働運動を行ってほしいというエールを送られました。

長時間ではありましたが、無事に第五回カガワ労働組合スクーリングは終了しました。今後の労働運動を担う、皆様方のご活躍をお祈り申し上げます。

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今回は、下馬図書館と上北沢図書館で「賀川豊彦と世田谷郷」の企画展が開催されていることにちなみ、世田谷区八幡山の「大宅壮一文庫」で有名な大宅壮一と賀川豊彦の関係についてご紹介いたします。大宅壮一(1900~1970)は「マスコミの帝王」と呼ば...
25/07/2026

今回は、下馬図書館と上北沢図書館で「賀川豊彦と世田谷郷」の企画展が開催されていることにちなみ、世田谷区八幡山の「大宅壮一文庫」で有名な大宅壮一と賀川豊彦の関係についてご紹介いたします。

大宅壮一(1900~1970)は「マスコミの帝王」と呼ばれたジャーナリストで、「駅弁大学」「恐妻」「口コミ」といった現代においても聞きなじみのある造語を次々と作り出し、戦後日本において多面的な評論活動を展開しました。大宅壮一の所蔵資料を基に日本初の雑誌図書館として開館した「大宅壮一文庫」、ノンフィクションライターの登竜門として知られる賞である「大宅壮一ノンフィクション賞」など、彼の業績は現代においても継承されています。

掲載写真は、賀川豊彦と杉山元治郎が1922(大正11)年に創立した「日本農民組合」の足尾銅山における集会の写真です。写真の最前列中央が賀川豊彦で、賀川の右隣が杉山元治郎、賀川の左隣に学生服で眼鏡をかけている青年がいますが、彼こそ若き日の大宅壮一です。写真が撮られた具体的な年代は不明ですが、賀川の見た目と大宅が学生服を着ていることから(大宅の東京帝大時代?)1922~1923年頃の写真と思われます。

大宅壮一は大阪の旧制茨木中学時代に賀川と出会い、親交を深めていきました。賀川の主導による川崎・三菱造船所争議の大デモ行進では大宅は伝令役となり、農民運動で木崎村小作争議が起こった際も賀川とともに様々な支援活動を行っています。大宅壮一は、賀川の貧民街での救貧活動から、『死線を越えて』の出版により全国的な有名人になる過程、各社会運動へと邁進する姿を、間近で見ていました。自らの人生観、人格形成に多大な影響を与えた「賀川豊彦」という人物について、大宅は賀川の死後に「噫々(ああ)賀川豊彦先生」という追悼文を書いています。賀川豊彦の論評の中でも屈指の名文なので、機会があればぜひご覧ください。

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7月22日(水)に、共栄火災海上保険株式会社様の団体研修がありました。『愛と協同』の動画を視聴後に刈谷参与が講義を行い、最後に私矢崎が館内ガイドを行いました。共栄火災設立の経緯には賀川豊彦が大きく関わっています。戦前の賀川と産業組合(現在の...
23/07/2026

7月22日(水)に、共栄火災海上保険株式会社様の団体研修がありました。『愛と協同』の動画を視聴後に刈谷参与が講義を行い、最後に私矢崎が館内ガイドを行いました。

共栄火災設立の経緯には賀川豊彦が大きく関わっています。戦前の賀川と産業組合(現在の協同組合)は、組合員のための保険事業を実現するために活動していました。産業組合による保険事業への進出は既設の保険会社からの強い抵抗もあり難航しましたが、それでも賀川と産業組合の積極的な活動によって、損害保険会社を2社買収・合併することにより1942(昭和17)年7月に誕生したのが現在の共栄火災です。

賀川豊彦にとって共栄火災は協同組合による保険事業実現のための第一歩であり、現在のJA共済、コープ共済、こくみん共済coopといった各協同組合共済の源流ともいえる存在です。そのような歴史的背景があるので共栄火災は現代においてもJAや生協などの協同組合と密接な関係があります。各協同組合共済に携わる方々も、共栄火災と賀川豊彦の関係についてぜひ学んでいただければ幸いです。

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今回は、現在下馬図書館と上北沢図書館で開催されている「賀川豊彦と世田谷郷 -上北沢から世界平和を訴えた社会運動家による下馬での戦災者支援」の展示について、それぞれ現地で展示を見学しましたのでその報告をいたします。写真1~3枚目は下馬図書館で...
18/07/2026

今回は、現在下馬図書館と上北沢図書館で開催されている「賀川豊彦と世田谷郷 -上北沢から世界平和を訴えた社会運動家による下馬での戦災者支援」の展示について、それぞれ現地で展示を見学しましたのでその報告をいたします。

写真1~3枚目は下馬図書館での展示であり、2階へと上がる階段上にパネル展示があります。2階には当館が資料提供を行った「賀川豊彦による直筆原稿、色紙、旧版著書」が展示されています。展示の横には、「賀川豊彦と世田谷郷」に関する関連図書資料が展示され、閲覧することも可能です。写真3~6枚目は上北沢図書館の展示となります。上北沢図書館では一つの区画に「賀川豊彦と世田谷郷」のパネルがまとまって展示されています。また、上北沢図書館では「賀川豊彦コーナー」が常設されており、賀川豊彦に関する書籍が充実しています。上北沢図書館は当館のすぐ近くにありますので、賀川豊彦に興味のある方はぜひ当館と一緒にご見学をお願いいたします。

今回の企画展では、「世田谷」という地域がテーマとなっているため、世田谷区八幡山の「大宅壮一文庫」で有名な大宅壮一、世田谷区粕谷にある「蘆花恒春園」で有名な徳冨蘆花と賀川豊彦との交流についても詳しく解説されています。その他にも戦後まもなくの「平和日本建設教團」についての資料など、珍しい資料も多く展示されています。当館の常設展でも戦後の東京での活動についての展示は多いですが、幼稚園や保育園などの教育関連についての情報が多く、今回の企画展のような「世田谷」「戦災者支援」にスポットを当てた展示は珍しいです。下馬図書館・上北沢図書館での展示は9月9日(水)までとなりますので、皆様ぜひご来館ください。

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7月15日(水)に、「生活と平和のための提言」発起人一同様の懇談会と団体見学がありました。緊迫する中東情勢で日本のエネルギー供給や国民生活に深刻な影響を及ぼしている現状に対して、イランとの友好的な外交による平和的解決を求め政治家や有識者が超...
16/07/2026

7月15日(水)に、「生活と平和のための提言」発起人一同様の懇談会と団体見学がありました。緊迫する中東情勢で日本のエネルギー供給や国民生活に深刻な影響を及ぼしている現状に対して、イランとの友好的な外交による平和的解決を求め政治家や有識者が超党派で呼びかけている取り組みが「生活と平和のための提言」です。

会場となった当館の礼拝堂では、鳩山由紀夫元首相など政治関係の方々の他、懇談会を提起した千葉大学大学院の小林正弥教授、東京基督教大学の稲垣久和教授など大学関係の方々、当館の石部館長や杉浦副館長、協同組合関係の方々など、幅広いジャンルの方々が一堂に会して意見交換を行いました。

詳細及びオンライン署名は、以下のサイトからご確認することができます。

https://www.lifepeace2026.net/

また、キリスト新聞の公式HPにも今回の懇談会についての詳細な記事が掲載されていますので、ぜひご確認をお願いいたします。

https://www.kirishin.com/2026/07/15/91803/

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今回は、今年の4月にいただいた寄贈資料とその内容についてご紹介いたします。掲載写真の3枚目~6枚目が寄贈いただいた資料の写真で、これは賀川豊彦が好んで描いた聖書を題材にした絵(当館では「福音戯画」と呼んでいます)であり、「幼児の如くならずば...
11/07/2026

今回は、今年の4月にいただいた寄贈資料とその内容についてご紹介いたします。掲載写真の3枚目~6枚目が寄贈いただいた資料の写真で、これは賀川豊彦が好んで描いた聖書を題材にした絵(当館では「福音戯画」と呼んでいます)であり、「幼児の如くならずば天国に入る能わず」と記されています。寄贈いただいた資料には「幼児の」の部分が欠落しており、本来は写真1枚目のような形かと思われます。また写真2枚目は鳴門市賀川豊彦記念館所蔵のもので、「幼児を我に来らせよ天国に入るものかくの如し」と記されています。

『新約聖書』「マタイによる福音書」18章3節(新共同訳)には、「心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」と記されており、また「マルコによる福音書」10章14節(新共同訳)には、「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである」と記されています。写真上の賀川が描いた福音戯画はこれらの聖句を基にしたものであり、数ある福音戯画の中でも最も多いパターンです。

最近は当館で写真のような福音戯画の寄贈依頼が多くあり、賀川は日本全国で講演や伝道を行った際に、多くの福音戯画を書き残したことが分かります。ひょっとしたら皆様のご自宅や近くの教会、学校でも賀川の福音戯画を所蔵しているかもしれませんので、新発見のものがあればぜひご一報いただければ幸いです。

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08/07/2026

 社会運動家であり、貧民街伝道や労働運動、協同組合運動に生涯を捧げたキリスト者・賀川豊彦(1888~1960年)と...

7月10日(金)から、世田谷区立の下馬図書館と上北沢図書館で「賀川豊彦と世田谷郷 -上北沢から世界平和を訴えた社会運動家による下馬での戦災者支援」のパネル展示があります。世田谷区立下馬図書館の周辺には都営下馬アパートがありますが、終戦直後に...
08/07/2026

7月10日(金)から、世田谷区立の下馬図書館と上北沢図書館で「賀川豊彦と世田谷郷 -上北沢から世界平和を訴えた社会運動家による下馬での戦災者支援」のパネル展示があります。世田谷区立下馬図書館の周辺には都営下馬アパートがありますが、終戦直後に兵舎群を戦災者や引揚者に住宅として提供するようになったのが始まりで、その集合住宅が「世田谷郷」と通称されました。

旧兵舎を住宅に転用した「世田谷郷」の実現は賀川豊彦の尽力によるものが大きく、今回の展示では、「世田谷郷」と賀川豊彦それぞれの歴史と関わった人物について展示されています。賀川豊彦のみならず世田谷の郷土史に関心のある方にも興味深い内容なので、皆様ぜひご覧になってください。

チラシにも記載されていますが、7月10日~9月9日までは下馬図書館・上北沢図書館で、10月10日~11月3日はせたがや未来の平和館でパネル展示を行います。8月8日(土)は賀川豊彦記念松沢資料館、8月15日(土)は三茶しゃれなあどホールで、当館の杉浦副館長が賀川豊彦に関する講演会(要事前申込)を行いますので、そちらもぜひご参加ください。

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住所

上北沢3-8/19
Setagaya-ku, Tokyo
156-0057

電話番号

+81333022855

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