14/08/2026
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自衛官募集ポスターのアニメ風キャラクターの目をステンドグラスにしています。
善養寺井/Zenyoji Sei《at a blink》2026年、ステンドグラス/stained glass、35x39x12cm
善養寺井個展
🌻zenyoji sei🌻
「At a Brink」
2026年8月11日(火祝)- 23日(日)
1-7pm
休廊日:8/17(月), 8/18(火)
東京都世田谷区北沢1-40-9-1F
下北沢駅東口徒歩4分
下北沢アーツ
下北沢アーツ Shimokitazawa Arts
Zenyoji Sei solo exhibition
"At a Brink"
August 11 - 23, 2026
1-7 pm
Closed on Aug 17 & 18.
1-40-9-1F Kitazawa Setagaya-ku Tokyo, Japan
4min. walk from Shimokitazawa station
Shimokitazawa Arts
アーティスト・ステイトメント
再び神聖化するのだろうか。それとも、その眼差しの内部に潜む矛盾や不安を映し出すのだろうか。
近年、憲法改正や軍備増強をめぐる議論が現実味を帯びつつある。自民党の憲法改正草案では、自衛隊は「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍」として位置づけられ、「主権と独立を守るため、国民と協力して、領土、領海及び領空を保全する」といった文言も加えられている。こうした動きを背景に、私は自衛官募集ポスターに使用されているキャラクターの表象に注目した。
2010年代初頭の「萌えおこし」ブーム以降、自衛官募集ポスターにはアニメ的な表象が取り入れられるようになった。その導入理由としては、募集対象である若年層に親しみを持ってもらうためだと説明されている。現在も一部の自衛隊地方協力本部ではアニメ表象が継続的に用いられ、一般公募のポスターにも同様の傾向が見られる。しかし、そこで描かれる理想化された身体や感情は、自衛隊という組織が担う暴力の可能性や死の現実から切り離されているようにも見える。
アジア・太平洋戦争において、日本軍兵士の死者数は230万人にのぼるとされる。その多くは政府や軍上層部の判断によって生み出された犠牲でもあった。それにもかかわらず、今日の改憲論議や安全保障をめぐる言説の中には、その歴史的反省が十分に継承されているとは言い難く、ときに犠牲や献身そのものを美化する視線さえ見受けられる。
「at a blink」では、自衛官募集ポスターから抽出された瞳を伝統的技法によってステンドグラスへと再構築している。ステンドグラスは非言語的なナラティブの伝達装置であり、信仰を視覚化し、そこで表象されるものたちを物語化・神格化してきた。一見澄んでいるように見えるその瞳は、近づくにつれて汚れや歪みを露わにする。その眼差しは希望に満ちた未来を見つめているのか、それとも全体主義における少年・少女の献身と犠牲を予感させるものなのか。
十分な反省と人権意識の更新がなされないまま、私たちは再び軍事を語ろうとしているのではないか。本作はその瞳を通して、見る者へと問いを投げかける。
善養寺 井(ぜんようじ せい)
旧名:善養寺 歩由
1999年 東京都出身
2023.10 - 2024.3 ドイツ ハレ・ギービッヒェンシュタイン城・芸術・デザイン大学 、ガラス・ペインティング学科に留学
2025年 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業
現在、東京藝術大学大学院美術研究科油画第一研究室在籍中。
受賞
2025年
第3回BUG Art Award ファイナリスト展 入選
TOKYO MIDTOWN AWARD 2025 入選
東京藝術大学卒業・修了作品展 平成藝術賞
2023年
Geidai Art Fes 2023 優秀賞
Zenyoji Sei
(formerly known as Zenyoji Ayu)
Born in Tokyo, Japan, in 1999.
Oct, 2023 – Mar, 2024
Exchange student, Department of Glass Painting, Burg Giebichenstein University of Art and Design Halle, Germany
2025 B.F.A. in Design, Tokyo University of the Arts
Currently enrolled in the First Oil Painting Laboratory, Graduate School of Fine Arts, Tokyo University of the Arts.