エルス中之島

エルス中之島 アートの街大阪中之島、川縁にある小さな
ギャラリー&コンセプトショップです。
「旅と手仕事」をテーマに国内外の作家さんの作品をご紹介しております。

ヨーロッパの暮らし方をコンセプトに、日本の住空間に合うオブジェや小物をヨーロッパから輸入販売をしています。レトロなオブジェ、アンティークスタイルに現代的なアートや家具を組み合わせたミックススタイルです。個人宅のインテリアコーディネーションも行っています。

森村泰昌を、「名画に扮する人」として見ていた時期がありました。けれど、北加賀屋のモリムラ・ミュージアムを訪れた時、誰もいない空間に並ぶ肖像画を前にして、その見方が少し変わりました。誰かの姿になること。歴史の中の顔に入り込むこと。そして、その...
27/06/2026

森村泰昌を、
「名画に扮する人」として見ていた時期がありました。

けれど、北加賀屋のモリムラ・ミュージアムを訪れた時、
誰もいない空間に並ぶ肖像画を前にして、
その見方が少し変わりました。

誰かの姿になること。
歴史の中の顔に入り込むこと。
そして、その奥にあるものを取り出して見せること。

2022年「適塾の集い」。
大阪大学中之島センターのリニューアルを記念して、
森村氏が手がけた大作です。

作品は、2Fのカフェラウンジへ向かう
階段吹き抜けの壁で公開されています。

2Fのカフェラウンジは一般の方も利用でき、
中之島で静かにお茶やランチを楽しめる
少し穴場のような場所です。

その隣、大阪中之島美術館では、
「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。」開催中。

一度目は、見逃すまい、で終わってしまいました。
二度目は、森村泰昌をもう一度、
じっくり見に行きたいと思っています。

#大阪中之島
#中之島美術館
#森村泰昌
#現代美術
#大阪アート

大阪中之島美術館がまだ影も形もなかった頃、地域住民への説明会に出たことがありました。住環境が変わるのではないかという不安と、地域が活性化するかもしれないという期待。その両方が入り混じる、少し緊張した空気だったことを覚えています。その頃の中之...
25/06/2026

大阪中之島美術館がまだ影も形もなかった頃、
地域住民への説明会に出たことがありました。

住環境が変わるのではないかという不安と、
地域が活性化するかもしれないという期待。

その両方が入り混じる、
少し緊張した空気だったことを覚えています。

その頃の中之島には、
今よりもまだ、野良猫の気配が残っていました。
ビル群が聳える中、堂島川沿いや建物の裏手に、
ふっと猫が現れるような場所でした。

その中で、ひとりの男性が立ち上がり、
柔らかく、とつとつとした口調で、
こう話されました。

「芝生公園は、中之島の猫が憩えるような場所にしてほしい」

その場の流れからは少し外れた発言だったのに、
なぜか皆が静かに耳を傾けていました。

その後、美術館は開館し、
芝生広場にはヤノベケンジさんの《SHIP’S CAT》、
巨大な猫が置かれました。

あの男性の発言とこの作品には、
何も関係はないかもしれません。

それでも私の中では、
中之島を見守っているものは、
今も昔も「猫」なのです。

大阪中之島美術館では現在、
森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわ
「驚異の部屋の私たち 消滅せよ」が開催中です。

美術館の外にも、中にも、
少し不思議な猫たちがいます。

#大阪中之島
#大阪中之島美術館
#ヤノベケンジ

#中之島散歩

23/06/2026

美術館帰りに立ち寄って、
その残像と余韻をもう少し楽しむ。
そんなギャラリーになりたいと思っています。

東洋陶磁美術館。
中之島にあるこの小さな陶磁器の館には、
実は世界水準の物語が詰まっています。

ひとつ目は、
その内容の濃さで世界的に知られる
「安宅コレクション」
中国陶磁と韓国陶磁を中心に、
ひとつの眼で選び抜かれた名品群です。

静けさ、余白、歪み、白の深さ。
器の中にある沈黙を見る場所でもあります。

ふたつ目は、
実は“光の美術館”。

展示ケースの中に天窓から自然光を取り込む、
世界初・世界唯一とされる自然採光展示室。
自然光に近いLED照明、
地震から作品を守る免震台、
作品を360度見せる展示ケース。
陶磁器を「どう見るか」まで、
とても丁寧に考えられた美術館です。

みっつ目は、
圧倒的な看板作品。

国宝《油滴天目茶碗》は、
宋時代の建窯で作られた黒釉茶碗。
水面に浮かぶ油の滴のように見える斑文は、
釉薬に含まれる鉄分が表面で結晶したもの。

国宝《飛青磁花生》は、
元時代の龍泉窯青磁。
青磁の肌に茶褐色の鉄斑が散る、
静かで、完璧な名品です。
このふたつを観て帰るだけでも、
心に小さなお土産が残ります。

釉薬とは、
陶芸の表情を決める大切な要素。
現在弊ギャラリーで開催中の「時の肌」でも、
兵庫の陶芸家・藤原恒さんの作品を展示しています。

目を凝らすと、
その茶色の肌は、
異なる釉薬によって、
重なる色と光をまとっていることに気づきます。
美術館で名品を見たあとに、
今を生きる作り手の器を手に取る。

その間に残る余韻を、
川のほとりで少し楽しんでいただければ嬉しいです。

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現在開催中
「時の肌」
藤原恒・鈴木健司 二人展

6/23 〜6/27
12:00 - 18:00

e/n gallery
大阪中之島
リバーサイドビルディング1F
(登録有形文化財)

#東洋陶磁美術館
#大阪市立東洋陶磁美術館
#大阪中之島
#安宅コレクション
#油滴天目茶碗

きっかけは、いつもほんの一言の声がけ。買い物後その足でお客様方が美術館に向かわれた後一息ついてそう思いました。展示会2日目の昨日背の高い外国人男性がお二人でご来店。すぐに緑青のカップに目を留められました。SAKEを呑むのにはこちらが良いので...
22/06/2026

きっかけは、いつもほんの一言の声がけ。

買い物後その足で
お客様方が美術館に向かわれた後
一息ついてそう思いました。

展示会2日目の昨日
背の高い外国人男性がお二人でご来店。
すぐに緑青のカップに目を留められました。

SAKEを呑むのにはこちらが良いのでは?
盃のある中央の展示テーブルに誘うと

そこからもゆっくりと選びはじめるお客様。
緑のカップはお買上げグループの円陣に
入ったり外されたり。

このカップは色を出すのが難しくて、
今これひとつしかないんです。
ああ、君のBABY(お気に入り)なんだね?
そうか、じゃあ。

小鳥の囀るような話し声に聞き耳を立てていたら、
お国はなんとブラジル。
そういえばブラジル国旗には
豊な森林を表す緑が使われていた。

結局緑青カップもブラジル行き
グループに仲間入り。
この方々のご自宅で
選ばれた作品たちが創り出す
新しい景色が浮かびます。

厳重に梱包した作品を、
用意した紙袋に入れようとすると
ご自分の黄色い麻袋を広げて、
この方がいいんじゃない?
そのさりげない心遣いも嬉しい。

帰り際に 
これ、捨てておいてくれる?
と紙屑を手渡されました。
開いてみたら、
東洋陶磁美術館の入場券。

続けて
この先にも美術館あるよね?
と聞かれたので中之島美術館をお勧め。
今なら高島野十郎展をやっています。

Instagramを開いて作品画像を見せると、
おお、と感心したご様子。
フォローもしたよ、と
今度はご自身のスマホで
熱心に画像を見入ってました。

じゃあ早速行ってみる。
その大きな体躯には優しすぎる声で
ありがとうと口々に繰り返し、
楽しげに去っていかれました。

「人生の交差点に、ギャラリーが常に存在し続けますように。」

先日、アーティストでもある さんからいただいた言葉です。

ショーウィンドウにできた隙間を眺めながら、
ふとその言葉を思い出しました。

#大阪中之島  #中之島美術館  #高島野十郎  #中之島ギャラリー  #酒器好きな人と繋がりたい

20/06/2026
木工職人・鈴木健司は、木を相手に仕事をしています。乾燥を待つ時間。削れる厚み。浮かび上がる木目。避けられない割れ。自分の考えを木に押し付けるのではなく、木が持つ性質を読み取りながら、その木にふさわしい形を探していきます。バストゥーン。クラロ...
14/06/2026

木工職人・鈴木健司は、
木を相手に仕事をしています。

乾燥を待つ時間。
削れる厚み。
浮かび上がる木目。
避けられない割れ。

自分の考えを木に押し付けるのではなく、
木が持つ性質を読み取りながら、
その木にふさわしい形を探していきます。

バストゥーン。
クラロウォールナットと
イングリッシュウォールナットの系統から生まれた、
希少なウォールナットです。

深い紫褐色から濃茶へと移ろう色彩。
白太との鮮やかな対比。

その豊かな表情を活かしながら、
家の片隅を照らすシェードに仕立てました。

『櫻守』に通じるような、
人が木に寄り添う仕事。

木の時間に耳を澄ませる。
その積み重ねが、
この静かな灯りを生み出しています。

#木工職人の世界 #木のシェード #大阪中之島散策  #大阪中之島のギャラリー #展示会のご案内

来週から始まる展示会「時の肌」。陶芸家・藤原恒さんから展示作品の画像が届きました。現物は本日から明日にかけて到着予定ですが、まずはその一部をご紹介します。そもそも藤原さんとの出逢いは、まだ桜の残る春の兵庫県たつの市でした。知人の画家の個展を...
14/06/2026

来週から始まる展示会「時の肌」。

陶芸家・藤原恒さんから展示作品の画像が届きました。

現物は本日から明日にかけて到着予定ですが、まずはその一部をご紹介します。

そもそも藤原さんとの出逢いは、まだ桜の残る春の兵庫県たつの市でした。

知人の画家の個展を拝見するために訪れた橘画廊。

蔵を改装した時代を感じる空間に並ぶ明るく華やかな作品群。

その対比が生み出す妙が面白く、気がつけばずいぶん長居をしていました。

地元の和菓子もまた格別で、その時間そのものが心地よく感じられました。

気になってお尋ねすると、画廊オーナーのご主人が陶芸家とのこと。

「他にも作品を見せていただけますか」

そうお願いして出てきたのは
錆びた鉄のような肌に、ところどころ現れる緑青の色。

まるで長い年月を経た石や金属のような佇まいです。

今回ご紹介するKOKIAシリーズにも、その世界観は息づいています。

蔵を再生したギャラリーが佇む古い城下町。地域を見守ってきた寺院や神社。

鉄が朽ちることで生まれる錆、緑青の揺らぎ、鉱物を含んだ石の表情。

そうした土地の記憶が、器の肌に静かに刻まれています。

最後の写真は、私が最も心を惹かれたカップ。

残念ながら購入することは叶いませんでしたが、今回特別に展示のためお借りすることになりました。

日常使いの器の中に宿る、城下町たつのの積み重なった時間と空気。

そんな「時の肌」を感じていただけましたら幸いです。

「時の肌」 -陶芸家と木工職人の二人展-
陶芸家: 藤原恒
木工職人: 鈴木健司

2026/6/16 tue. - 6/27 sat.
12:00 - 18:00 ( 土曜日は17:00迄)
日・月 休廊

#陶芸のある暮らし #時の流れを感じる #大阪中之島のギャラリー  #大阪中之島散策  #6月の展示会

パリ6区、ザッキン美術館。日常の延長のような長閑な空間で、彫刻を堪能できる貴重な美術館です。庭には子供用の椅子とテーブル。人の少ないアトリエでは、監視員が椅子に深く腰掛けて居眠りをしていました。日本なら少し心配になるほど無防備です。けれど不...
10/06/2026

パリ6区、ザッキン美術館。

日常の延長のような長閑な空間で、彫刻を堪能できる貴重な美術館です。

庭には子供用の椅子とテーブル。

人の少ないアトリエでは、監視員が椅子に深く腰掛けて居眠りをしていました。

日本なら少し心配になるほど無防備です。

けれど不思議と、その無防備さが心地よい。

彫刻は館内だけでなく、

庭の中にもこれでもかというほどの数が置かれています。

あるものは茂った雑草の影に隠れ、

あるものは鳥の落とし物で白く汚れている。

作品を守るための秩序ではなく、
作品と共に暮らすための緩やかさ。

ザッキンの彫刻はアトリエの中よりも、
むしろ庭の中で生き生きとして見えました。

最も印象に残ったのは、作品そのものではなく、

その場所に漂う気配でした。

#パリ6区  #ギャラリー目線  #彫刻を楽しむ #庭園のある美術館

「時の肌」奈良奥山の家具職人鈴木賢司。形は整え、素材を残す。目指したのは意匠ではなく使い心地。断面を切り取ったような皿。木塊の量感を残したボウル。その簡潔な姿の為に注がれた手わざ。展示会では、これから歳月を刻む作品と実際に使い込まれた同じも...
07/06/2026

「時の肌」

奈良奥山の家具職人鈴木賢司。
形は整え、素材を残す。
目指したのは意匠ではなく使い心地。

断面を切り取ったような皿。
木塊の量感を残したボウル。
その簡潔な姿の為に注がれた手わざ。

展示会では、これから歳月を刻む作品と
実際に使い込まれた同じものが並びます。
完成された美しさと重ねた時間をご覧ください。

「時の肌」 - 陶芸家と木工職人の二人展 -
2026/6/16 - 6/27(日・月休廊)
12:00 〜18:00

詳細はHPでも随時更新。

#木工の展示会  #木のお皿  #大阪中之島散策  #6月の展示会  #大阪中之島のギャラリー

フェルステンベルグ広場。広場というには小さすぎる一角ですが、中世の修道院跡地という6区らしい歴史が交錯する美しいスポットです。パリ通の方に「また行くけれどどこがお勧め?」と聞かれたら、ここは外せません。有名なファブリックのショールームやイン...
05/06/2026

フェルステンベルグ広場。
広場というには小さすぎる一角ですが、中世の修道院跡地という6区らしい歴史が交錯する美しいスポットです。

パリ通の方に「また行くけれどどこがお勧め?」と聞かれたら、ここは外せません。
有名なファブリックのショールームやインテリアショップ、小さな専門店が軒を連ねていて、しかも一般の観光客はほとんどいません。

セーヌ通りから、サン=ジェルマンやサン=シュルピス方面に行くのに便利で、私にとってはいわば「抜け道」。日に何度も通ることもあります。

その一角にドラクロワ美術館があります。

サン=シュルピス教会の「聖天使の礼拝堂」装飾を手掛けるため、ドラクロワが晩年移り住んだ自宅兼アトリエ。理由は「毎日9区から通うのが辛い」から。

既に名声と地位を確立していた巨匠が最後に選んだ仕事場ですが庭にアトリエを建てたのも彼の希望だったそうで、その理由は行けば誰しも納得するでしょう。

サン=ジェルマンの賑わいからほんの数分とは思えないほど静か。小鳥の囀りと木々の葉が擦れる音しか聞こえません。

先日訪れた日も、一人ベンチに座って本を読んだり、立ち止まって空を見上げたりする人の姿が印象的でした。

#パリ旅行  #パリ散歩  #サンジェルマンデプレ  #ドラクロワ美術館  #フェルステンベルク広場

住所

中之島3-1-8 リバーサイドビルディング1F
Osaka, Osaka
530-0005

営業時間

火曜日 12:00 - 18:00
水曜日 12:00 - 18:00
木曜日 12:00 - 18:00
金曜日 12:00 - 19:00
土曜日 12:00 - 17:00

電話番号

+81662257262

ウェブサイト

アラート

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