13/05/2026
✨Artist Interview|「小さくて静かな存在に気づく」ーKAKA【福岡】✨
グループ展「HOW WE SEE」.jp(福岡・大名)
ポップなモチーフの裏側に、檜の一木造りや岩絵具という伝統的な技法を重ねるKAKA。表現についてお話を伺いました。
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【アーティストを目指したきっかけを教えてください。】
小さい頃から漫画やアニメが好きで、もともとは漫画家になりたいと思っていました。中国にいた頃は家族の考えもあり大学では環境デザインを専攻しましたが、「これは本当に自分がやりたいことなのか」と考えるようになりました。
そんな時に日本の木彫アーティスト、田島享央己さん、野原邦彦さん、舟越桂さんらの作品と出会いました。それぞれ表現が違い、一人ひとりの作家の個性があることに魅力を感じました。中国にも伝統的な工芸や仏像はありますが、こんなにも自由で面白い作品が作れるんだと強く惹かれ、木彫への憧れは漫画を越えました。
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【 モチーフとなるのは、キノコや鳥。どんな意味を込めているのですか。】
キノコと鳥は、自分の二つの内面を表しています。キノコは森の中でひっそり成長していく静かな存在。子どもの頃、悩んだり叱られた時に「キノコみたいに人知れず静かに過ごしたい」と思うことがありました。自分自身の奥底に存在するものの象徴がキノコです。
一方で鳥のように歌い、元気に外へ向かっていこうとする自分もいる。作品を作り続けるなかで正反対の自分がいることに気づきました。
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【一本の木から形を彫り出す「一木造り」をやる理由は?】
木は目の出方や割れ方など表情が一本ずつ違います。一木造りは、木そのものと対話しながら形を見つけていく感覚があるんです。
以前はデッサンを木に写し形をとっていましたが、今は原木の形を見て、像をイメージし、チェーンソーで大きな形を出していく。木をどう見るかによって作品の雰囲気がかなり変わるので、最初の判断はとても意識しています。図面通りに進めるのではなく、どんな形が木の中から生まれてくるかを考える時間がとても面白いですね。
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【作品で表現していることは?】
命のあり方です。キノコは動物でも植物でもなく菌類。私たちの暮らしの中で本当はとても重要な存在であるけれど、気づかれにくい。単に自然の中の小さな命というだけではありません。人の心の中にも普段は見えにくい、小さくて静かなものがある。
仕事やお金、人間関係など外の世界のことに気を取られていると、自分の内側にあるものを見失ってしまう。自分の中にあるキノコのような存在に気づいてほしいと思います。
作品を見て「面白い形だな」「かわいいな」と思うところから、その奥にある小さな命、自分の内側の静かな部分に意識を向けてもらえたらうれしい。普段見過ごしてしまうものに気づくきっかけになればと願っています。
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作品との対話を通じて、皆様の目に映る景色がこれまでとは少し違った、より豊かなものへと色づく体験を、会場にてお楽しみください。
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📍 YUGEN Gallery FUKUOKA(福岡県福岡市中央区大名2-1-4 ステージ1西通り4F)
🗓 2026年4月25日(土)〜5月31日(日)
⏰ 11:00〜19:00(最終日17:00まで)
👤 在廊予定日:未定
💰 入場無料
※作家在廊スケジュールの最新の情報はギャラリーのInstgramをご覧ください。
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作品の閲覧およびご購入はこちら
👉 https://yugen-gallery.com/collections/kaka
個展の詳細はこちら
👉 https://yugen-gallery.com/blogs/exhibitions/howwesee-fukuoka
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KAKA()
カカ/木彫家。1995年中国生まれ。2021年、女子美術大学大学院美術研究科美術専攻博士前期課程修了。 平安時代の「一木(いちぼく)造り」という伝統的な立体技法を基盤に、生命の生成と変容を主題として制作を行っている。素材としての木と向き合う中で、完成された形態のみならず、彫る行為に内在する時間性や身体性そのものを表現の核として捉えてきた。 近年展開する「茸鳥」シリーズでは、菌類と鳥という異種の存在を融合させ、進化の過程や種の境界が揺らぐ生命観を造形化している。環境に応答しながら姿を変えるきのこの性質は、作家自身の内的感覚と重ね合わされ、彫刻は単なる象徴を超えて、生命の循環や不可逆的な時間の流れを内包する存在として立ち現れる。素材の質感と形態の均衡を重視し、意味を過度に規定しない造形は、鑑賞者に多層的な解釈の契機を開いている。
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