MIHO MUSEUM

MIHO MUSEUM ミホミュージアム
公式サイトは https://www.miho.jp です。

春季特別展「古代黄金の物語」 #古代黄金の物語
2026年3月14日(土)~6月7日(日) MIHO MUSEUM ミホミュージアム
(648)

太陽の仮面と胸飾りSolar Mask and Pectoral2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Goldコロンビア マラ...
06/06/2026

太陽の仮面と胸飾り
Solar Mask and Pectoral
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

コロンビア マラガナあるいはカリマ
前200–後200年頃
Malagana or Calima, Colombia, ca. 200 B.C.–200 A.D.
(仮面)縦33.5cm 横36.7cm
(胸飾)縦77.4cm 横28.3cm

 この仮面に見られるむき出しの歯はマラガナの黄金仮面に共通した要素であり、おそらく死を意味したもので、葬礼にふさわしいものだったと思われる。丸い眼窩の表現がこの仮面の骸骨のような雰囲気を強調しているが、マラガナの仮面には眼窩の中に丸い目をぶら下げているものもある。この仮面はおそらくマラガナの王、神官、あるいはシャーマンが被ったもので、本人を太陽と男性原理(生殖力)に化したものだった。マラガナの墳墓では、これに似た胸飾りが遺体の胸に置かれていたとされている。その広い表面は太陽光を反射し、より一層太陽と仮面とのつながりを強調したことであろう。(東)

#古代黄金の物語

ペンダント付トルクTorque (Pectoral) with a Pendant2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Gol...
30/05/2026

ペンダント付トルク
Torque (Pectoral) with a Pendant
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

アケメネス朝ペルシア 前4世紀
Achaemenid period, 4th century B.C.
金、ラピスラズリ、カーネリアン、トルコ石、ガラスの象嵌
(首飾り)縦 26.0cm 横25.7cm (垂飾)縦4.5cm 横6.0cm

 金製の台に貴石の象嵌で精緻な文様を刻んだトルクである。大きく3つの部分に分かれ、一番上の金管には円の中にフワルナが連続で表現されている。フワルナとは正しき者に神から与えられる「幸運」や「輝き」を表し、一種の守護神の意味あいがあった。中間の幅広の部分は上から続く金管に、蓮弁文や銃眼文を組み合わせた装飾が付けられる。ただし金管の意匠は、弓をつがえた騎馬人物が逃げる騎馬人物を追う場面の繰り返しである。一番下の四角いペンダントの意匠は上下に分かれ、上段ではフワルナを水鳥が囲むが、水鳥はエジプトで伝統的に「降魔」「豊穣・再生」の象徴であった。下段はペルシア馬に乗った騎兵が弓をつがえて、アラブ馬に乗った遊牧民を追いかける意匠である。驚くべきはこの小さな画面の中で2頭の馬の顔の特長を区別し、実に細やかなガラスの技でフワルナと馬の顔を描いていることである。
 このトルクに盛り込まれた意匠はほぼ「幸運」と「武運長久」に集約されるが、これほど手の込んだトルクは、王から手柄を立てた武人への贈り物だったのかもしれない。意匠と技術から見て注文主はペルシア人、制作したのはエジプト人かギリシア人、もしくはその技術を受け継いだ者の可能性が高い。紀元前最大の大帝国を築いたアケメネス朝ペルシアにして作らせることのできる、きわめて贅沢な材料と高い技術が注ぎ込まれたトルクである。
 面白いことにペンダントの裏側に、ギリシア文字で重さが書かれている。1ミナ6ドラクマと読め、アテーナイの重量単位を適用すれば457.8gに相当し、現状のトルクに今は失われてしまった8個の垂飾と象嵌の重さを加えたものを示しているのであろう。ペルシア帝国がアレクサンダー大王率いるギリシア軍に滅ぼされたことに鑑みれば、このトルクも何らかの形でギリシア人の手に渡り、重量を書き込まれたものと思われる。(東)

#古代黄金の物語

有翼神霊坐像Winged Divine Figure東イランか 前3千年紀末期–前2千年紀初期Possibly Eastern Iran,late 3rd–early 2nd millennium B.C.銀、エレクトラム高12.0cm 幅...
23/05/2026

有翼神霊坐像
Winged Divine Figure
東イランか 前3千年紀末期–前2千年紀初期
Possibly Eastern Iran,
late 3rd–early 2nd millennium B.C.
銀、エレクトラム
高12.0cm 幅15.0cm 奥行6.5cm

有角神霊坐像
Horned Divine Figure
東イランか 前3千年紀末期–前2千年紀初期
Possibly Eastern Iran,
late 3rd-early 2nd millennium B.C.
エレクトラム
高 15.0cm 幅8.0cm 奥行6.7cm

2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

 これら2体の像は、頬に木の葉のような文様を刻み、よく似た顔貌と体形・服装で、当初から一具として制作されたのだろう。人間と動物の合体した姿がエレクトラムあるいは銀という貴重な金属で中実に作られていることから、人間以上の力をもった神霊の像と推測される。有翼神霊坐像は銀製の体にエレクトラム製の顔面と2枚の翼を付け、手足の先は鳥の形になっている。鳥には死んだ動物の魂を運ぶイメージがあり、死後の安寧を表す神霊として作られたものかもしれない。有角神霊坐像は全身がエレクトラム製で、2本の角とひづめの付いた手足をもつ。この角をもった神霊は狩られる獲物のイメージから、豊穣に関わるものであった可能性がある。この2体の神霊は、豊かな生と死後の安寧に関わる重要なシンボルであったのだろう。(東)

#古代黄金の物語

インタリオダイアデム(アルテミス)Artemis Intaglio Diadem2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Gold...
16/05/2026

インタリオダイアデム(アルテミス)
Artemis Intaglio Diadem
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

Private collection, courtesy of Albion Art Jewellery Institute 蔵
ヘレニズム 前4世紀後期–前3世紀
Hellenistic period, late 4th–3rd century B.C.
金、エナメル、アメシスト
縦3.0cm  横13.0cm

 このダイアデム(冠)は、大きく3つの部分からなる。左右には撚った金線を長い楕円形にして裏側を金板で補強し内側に向かってカーブを付けたものを配し、それらをつなぐ中央部では、太い金線をヘラクレス結びの形にからませている。3つの部分の枠内は渦巻く蔓に繊細な花々やパルメットで装飾され、花びらなどの金板の周囲を捻った金線で縁取って豪華さを増している。さらに花々やパルメットの中央部には紫色のエナメル象嵌を施したり、リアルな花蕊を埋め込むなど、ヘレニズム期特有の自然感あふれる感性が見られる。ダイアデムの中央には紫色のアメジストが配され、女性の横顔・肩・背中の矢筒が表現されていることから、月の女神アルテミスであることがわかる。アルテミスは狩猟の女神であると同時に、出産や女性の人生の節目を見守る女神でもある。一方ヘラクレス結びはほどけにくい結び目として知られ、古代では花嫁の衣服を締める帯に用いられたと言われる。これらのことから、このダイアデムは婚礼のための特別な装身具だったと想像される。

#古代黄金の物語 

帯鉤Belt Buckle2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Gold中国 漢時代 前2-3世紀China, Han per...
09/05/2026

帯鉤
Belt Buckle
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

中国 漢時代 前2-3世紀
China, Han period, 2nd century B.C.–3rd century A.D.
金、トルコ石
縦9.5cm 横5.9cm 厚2.3cm

 中国伝統の帯鉤とは異なり、西方のデザインを取り入れたベルトのバックルである。しかし、意匠はまさに中国のもので、小さな平面に大きな龍が1匹と、まといつくような小さな龍が周囲に7匹も表現されている。金の地金は文様に合わせて起伏をつけ、その上に金線と大小の粒金を配しているが、西方由来の銅拡散接着の技法が使われたと思われる。とはいえ、その表現は大龍の背骨にあたる粒金のサイズを徐々に変えて流れるような動きを表現し、金線を丸めた鼻の下には開いた口の中の歯や舌まで付けるなど、細やかな感性がみなぎっている。周囲にはねじった金線を巡らし、その内側に連続する菱形を置くが、当初はここに貴石の象嵌があった。また龍文の要所にも貴石が嵌められていたらしく、水滴形のトルコ石象嵌がいくつか残っている。側面には連続した穴が空けられ、革もしくは織物の帯に縫い付けられるようになっている。このようなバックルは中国の辺境で似た意匠のものがいくつか発見されており、おそらく漢帝国中央の工房で作られ、地方の領主に威信財として下賜された可能性が高い。(東)

#古代黄金の物語

首飾りNecklace2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Goldイタリア、エトルリア 前6–前4世紀Italy, Etru...
02/05/2026

首飾り
Necklace
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

イタリア、エトルリア 前6–前4世紀
Italy, Etruria, 6th–4th century B.C.
金、ガラス
ビーズ径 1.3-1.6cm

 27個の紺色ガラスビーズ、3個の金製ペンダント、2個の金製円筒形ビーズ、10個の金製球形ビーズが現代の金製の鎖でつながれている。金製品は典型的なエトルリアのものである。円筒形ビーズには細粒細工でパルメット文が表現されており、椰子の葉の部分にエナメルで着色していたとみられる。(東)

#古代黄金の物語

戦勝図杯King Assurbanipal' s Beaker2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Goldイラン西部/アッシ...
25/04/2026

戦勝図杯
King Assurbanipal' s Beaker
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

イラン西部/アッシリア 前7世紀
Western Iran or Assyria, 7th century B.C.
高24.5cm 径21.0cm

 この器はおそらくイラン高原で制作されたもので、もともとは筒状の器壁に底をはめ込みリベットで留めた銀製の大杯であった。アッシリアに献上もしくは略奪された後、器壁に細かい戦勝場面が彫られたものと思われる。その後この器は長く使われたらしく、図像が摩耗した後に四角い金箔を貼って鍍金を施した。ここに描かれる戦勝場面は、新アッシリアの王アッシュールバニパルが、南イランにあったエラム王国最後の王ウマンハルダシに勝利した歴史的瞬間である。
 この杯には、二つの銘文が刻まれている。
 銘文1「アッシリア王センナケリブの孫にしてアッシリア王エサルハドンの息子である、世界の王、アッシリア全能の王アッシュールバニパルの宮殿(で造られた)」。
 銘文2「アンピリシュ、サマトゥの王、ダバラの息子」。
この戦勝のわずか数十年後、アッシュールバニパルの息子の時代に、アッシリアはバビロニアおよびメディアをはじめとするイラン高地諸国軍に破れ、首 都ニネヴェが陥落した。サマトゥはおそらく連合軍の中の一国であり、この器を戦利品としたと思われる。(東)

#古代黄金の物語

香炉Censer2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Gold前5–前4世紀5th-4th century B.C.高9.8c...
18/04/2026

香炉
Censer
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

前5–前4世紀
5th-4th century B.C.
高9.8cm 径7.6cm

 これは高脚杯の形状を模した香炉であったと想像される。底の丸まった脚には、器底の中心から細い刻線でうねりながら上にのぼる放射線が刻まれている。おそらくこれは香煙の立ち昇る様を表したものであろう。その上の器胎は縦長の花弁形の畝文で覆われ、脚と器胎の間には丸い凸帯と繊細なロータス・パルメット文の帯が巡らされている。上部の器口は斜めに切り取られた形状になっており、畝文は器の場所によって異なった長さになっている。器の内側口縁付近には等間隔に4つの輪が付けられているが、これを吊るすためのものであったと想像される。(東)

#古代黄金の物語

馬小像Small Figure of a Horse2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示March 14 - June 7, 2026春季特別展「古代黄金の物語」Tales of Ancient Gold中国 前漢時代 前2世紀Ch...
11/04/2026

馬小像
Small Figure of a Horse
2026/3/14(土)~6/7(日)‬展示
March 14 - June 7, 2026
春季特別展「古代黄金の物語」
Tales of Ancient Gold

中国 前漢時代 前2世紀
China, Western Han period, 2nd century B.C.
高25.4cm 幅6.3cm 奥行30.9cm

 精悍な顔から直立する鬣が首の後ろで切りそろえられ、乗馬の際に摑む鬣を残して表現されている。胸の筋肉が割れて盛り上がり、突き出した臀部から尻尾が真上に伸びて長く垂れ下がっている。鼻柱のむくれた頭部とこの体形は、古代オリエント世界で有名なイラン高原のニサイアの馬の系統であると思われる。ただし大苑から漢の武帝が連れて来た汗血馬の姿を、甘粛省武威市の雷祖廟雷台漢墓から出た有名な「馬踏飛燕」の馬と仮定すると、この馬は少し異なっている。漢の武帝は大苑の汗血馬と交換するのに金馬を作らせたとのことだが、そのモデルは汗血馬より以前に中国にもたらされた烏孫の名馬と考えれば、この馬の姿はそれではないかと想像が膨らむ。さらにこの馬は金無垢で鋳造され、重さは当時の中国の重量単位一鈞(約 7kg)に相当する。ここから貨幣の一種として鋳造された可能性も考えられる(図録:コラム08、196頁参照)

#古代黄金の物語

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08/04/2026

桜情報

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住所

信楽町田代桃谷 300
Koka-shi, Shiga
529-1814

営業時間

火曜日 10:00 - 17:00
水曜日 10:00 - 17:00
木曜日 10:00 - 17:00
金曜日 10:00 - 17:00
土曜日 10:00 - 17:00
日曜日 10:00 - 17:00

電話番号

0748-82-3411

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