清里フォトアートミュージアム Kiyosato Museum of Photographic Arts

清里フォトアートミュージアム Kiyosato Museum of Photographic Arts 清里フォトアートミュージアム Kiyosato Museum of Photographic Arts, 美術館, 山梨県甲府市丸の内3-20-7 フォワードビル 2階, Kofu-shiの連絡先情報、マップ、方向、お問い合わせフォーム、営業時間、サービス、評価、写真、動画、お知らせ。

1995年7月に八ヶ岳南麓に開館した写真専門の美術館。初代館長は細江英公、現館長は瀬戸正人。写真表現に情熱を燃やす35歳以下の若手写真家を支援するために、ヤング・ポートフォリオ(YP)と題し公募・選考・購入・収蔵・展示を行う。写真の国際会議オラクルのホスト館(1998年)、海外で自主企画の大規模巡回展を開催(2018年、2021年)。開館30周年をむかえた2025年、清里から富士河口湖畔への移転を発表。YPを継続しながら2026年現在は甲府市に拠点をうつし活動中。 清里フォトアートミュージアムは、数年後の移転のため、2025年10月13日17:00をもって現住所を閉館させていただきました。

移転の情報につきましては、こちらをご覧ください。
https://www.kmopa.com/category/future/


清里フォトアートミュージアムは、八ヶ岳南麓の深い緑と澄んだ大気につつ

まれた、標高1000メートル地点に立つ写真専門の美術館です。館内には貴重な写真集を自由に閲覧できる場や、くつろげるガーデンテラス、石柱の庭などのフォトジェニックなスペースがたくさん!収蔵作品は約11,000点。

年2、3回、主に1900年以降の作品を企画展示。色調の優美な古典技法「プラチナ・プリント」による作品を公開するほか、「ヤング・ポートフォリオ」(YP)と題し、写真芸術を通して世界の若者を支援する文化貢献活動を行っています。YPでは、世界の35歳までの若手写真家を対象に毎年公募をおこない、現役の写真家による選考を経て 写真家の「原点」となる貴重な初期作品を購入・収蔵し、後世に残しています。 1995年の開館以来継続しており、世界83カ国のべ11,804人の応募作品166,894点の中から、48カ国862人による約6,500点の作品を購入してきました。(2023年現在)この活動は海外でも「グローバルなプログラム」「ユニークな活動」と高く評価されています。

YP作品と当館収蔵の歴史的な名作をコラボレートした自主企画展「原点を、永遠に。」は、東京を皮切りに台湾・台中へ(ともに2018年)、さらに米・カリフォルニア州立のMOPA(サンディエゴ美術館)に巡回(2021年)。米での会期中には、ウォールストリート・ジャーナル有料電子版のアート覧で、本展が絶賛されました。

30分動画を公開! 清里フォトアートミュージアム開館30周年感謝式典「K*MoPA30周年記念~写真は我等のタイムマシン」2026年5月9日にスカパー!にて放映されたKMoPA開館30周年感謝式典の特集番組(30分)を、当館サイトより視聴い...
10/05/2026

30分動画を公開!
清里フォトアートミュージアム開館30周年感謝式典

「K*MoPA30周年記念~写真は我等のタイムマシン」
2026年5月9日にスカパー!にて放映されたKMoPA開館30周年感謝式典の特集番組(30分)を、当館サイトより視聴いただけます。 
*アドレスはコメント欄にございますので、ぜひご高覧ください。

<番組概要>
 昨年、開館30周年を迎えた清里フォトアートミュージアム。初代館長、写真家・細江英公の構想から、35歳以下の優れた作品を公募により購入・コレクションする活動「ヤング・ポートフォリオ」(YP)を継続しています。
海外での巡回展などでも世界の写真関係者から注目いただいたKMoPA。
30周年感謝式典にて、数年後に河口湖へ移転する計画を発表いたしました。現館長の瀬戸正人をはじめ、各国の写真家、教育者、関係者が集った感謝式典、清里での展示風景を交え、30年の歩みをご紹介します。

5/9(土)午前8:00より清里フォトアートミュージアム開館30周年記念番組を放映●番組タイトル:K*MoPA30周年記念~写真は我等のタイムマシン●放映:スカパー!ベターライフチャンネル(529ch)  *ご契約者にかぎり「当日のみ」ご視...
07/05/2026

5/9(土)午前8:00より
清里フォトアートミュージアム開館30周年記念番組を放映

●番組タイトル:K*MoPA30周年記念~写真は我等のタイムマシン

●放映:
スカパー!ベターライフチャンネル(529ch)
*ご契約者にかぎり「当日のみ」ご視聴可

5月9日(土)午前8:00~8:30

*詳細はリプ覧よりご覧ください。

<番組概要>
 昨年、開館30周年を迎えた清里フォトアートミュージアム。初代館長、写真家・細江英公の構想から、35歳以下の優れた作品を公募により購入・コレクションする活動「ヤング・ポートフォリオ」(YP)を継続しています。
 海外での巡回展を行うなど、世界の写真関係者からも注目いただいた30周年感謝式典にて、数年後に河口湖へ移転する計画を発表いたしました。各国の写真家らが集った感謝式典や、清里での展示風景を交え、30年の歩みをご紹介します。

ご契約者は「当日のみ」視聴いただけるほか、当館サイトからも、後日、同番組の動画を配信いたします。ぜひご覧ください。*追ってご案内します。

【ポートフォリオ・レヴューのご案内】風薫る5月、みなさまいかがお過ごしでしょうか?@軽井沢KMoPA開館30周年記念展でゲストキュレーターをおつとめいただいた楠本亜紀さんをはじめ、豪華なレヴュアーが勢ぞろいするポートフォリオ・レヴューが「K...
05/05/2026

【ポートフォリオ・レヴューのご案内】
風薫る5月、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

@軽井沢
KMoPA開館30周年記念展でゲストキュレーターをおつとめいただいた楠本亜紀さんをはじめ、豪華なレヴュアーが勢ぞろいするポートフォリオ・レヴューが「KARUIZAWA FOTO FEST」(軽井沢/2026年5月1日~31日)の会期中に行われます。

●開催日時:2026年5月8日(金)・9日(土)午前9:45~
●会場:ホテルインディゴ軽井沢
●お問合せ:[email protected]

●詳細とお申込み:
https://www.karuizawafotofest.jp/portfolio-review

日帰りプラン、二日間のプランのほか、
特別価格の学生プランも。
詳細は上記サイトをご覧ください。

美しい新緑、豊かな自然を「KARUIZAWA FOTO FEST」にて
ゆっくりと楽しみいただくのもおすすめです。

@韓国/テジョン
●瀬戸正人館長によるポートフォリオ・レヴュー
韓国で今年3回目となるテジョン・フォト(DAEJEON PHOTO)。
KMoPAは、昨年、本フェスティバルとの
相互協力関係を結んでいます。

9月のフェスティバル開催に先立ち、
5月に行われるポートフォリオ・レヴューでは、
当館館長の瀬戸正人が韓国にてレヴュワーをつとめます。

韓国にお住まいの方、ご旅行の方、
ご興味のある方は、
リプ覧のアドレスよりご覧ください。

【YP一次通過者の皆さん、おめでとうございます!】第31回ヤング・ポートフォリオ(YP)の一次通過者86人を決定しました。世界25ヶ国・379人から7,529点もの作品が集まった今回。一次選考を通過されなかった皆さんへも、KMoPAからメッ...
30/04/2026

【YP一次通過者の皆さん、おめでとうございます!】

第31回ヤング・ポートフォリオ(YP)の一次通過者86人を決定しました。

世界25ヶ国・379人から7,529点もの作品が集まった今回。一次選考を通過されなかった皆さんへも、KMoPAからメッセージをお届けしています。

YPは「作品を購入する場」であると同時に、若い作家が育つプロセスそのものを応援するプロジェクトです。
今年の結果を一つのステップに、ぜひ来年もトライしてください。

詳細は公式サイトをご覧ください。▼
https://www.kmopa.com/yp_entry/firstpasser/

For Young Portfolio 2026 we received submissions from 379 artists ( 7,529 prints in total) from 25 countries.
After a preliminary selection, 86 artists were chosen to have their work featured on the following page: YP 2026 First Passers.
Thank you for the many applications.

https://www.kmopa.com/yp_entry/firstpasser/

【第31回ヤング・ポートフォリオ 一次選考結果のお知らせ】第31回(2026年度)ヤング・ポートフォリオには、世界25ヶ国、379名の作家より7,529点のご応募をいただきました。応募くださったすべてのみなさまに、心より感謝申し上げます。4...
27/04/2026

【第31回ヤング・ポートフォリオ 一次選考結果のお知らせ】

第31回(2026年度)ヤング・ポートフォリオには、世界25ヶ国、379名の作家より7,529点のご応募をいただきました。
応募くださったすべてのみなさまに、心より感謝申し上げます。

4名の写真家による厳正な選考の結果、一次通過者86名を決定いたしました。

通過者の作家名および作品1点は、4月30日(木)にKMoPA公式サイトにて公開予定です。
閲覧用URLは、あらためてお知らせいたします。

Young Portfolio 2026 — First-Round Selection Results

We are pleased to announce the results of the first round of selection for the 31st Young Portfolio (2026).

This year, we received 7,529 prints from 379 artists across 25 countries. We are deeply grateful to everyone who submitted their work.

Following a rigorous review by four photographers, 86 artists have been selected to advance to the next round.

The names of the selected artists and one work by each will be published on the KMoPA official website on Thursday, April 30. A link to the page will be shared here shortly.



#ヤングポートフォリオ #清里フォトアートミュージアム #写真 #公募

今から12年前の2014年度YP購入作品の一部を当館サイトでご紹介中。選考委員は森山大道、初代館長・細江英公、現館長・瀬戸正人の三世代です。いまも色あせない、若さと熱気にあふれた写真群。これまであまりご紹介しなかった作品もご覧いただけます。...
16/04/2026

今から12年前の2014年度YP購入作品の一部を
当館サイトでご紹介中。選考委員は森山大道、初代館長・細江英公、現館長・瀬戸正人の三世代です。

いまも色あせない、若さと熱気にあふれた写真群。
これまであまりご紹介しなかった作品もご覧いただけます。
KMoPA公式サイト、トップページのスライドショーにて、毎週火曜日に更新しています。

「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」~第4回 最終回~「2014年度YP選考委員」として、すべての選考を終えた直後の森山大道、瀬戸正人に、初代館長の細江英公がYPの印象を聞いた12年前の対談を、4回に分けてご紹介してきまし...
15/04/2026

「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」
~第4回 最終回~

「2014年度YP選考委員」として、すべての選考を終えた直後の森山大道、瀬戸正人に、初代館長の細江英公がYPの印象を聞いた12年前の対談を、4回に分けてご紹介してきました。今回がその最終回となります。
短いながら、すべてのYP応募者、そして写真にかぎらず、今まさに何かにトライしている大人の方々に読んでいただいても、そうか!と思える普遍的な言葉ではないかと思います。ご一読いただければ幸いです(小)

K'MoPA : 最後に応募された方すべてにメッ
セージをお願いいたします。

瀬戸 : 6000 点以上の作品が集まっているので
ハードルは高いと思う。 でも、写真に対する
エネルギーは凄いので、諦めないで、 何度も
トライして続けてほしい。

森山 : 一、二度ぐらい落ちた人は、 諦めずに
さらにチャレンジして。 何度も落ちた人は、
ちょっと立ち止まって自分と写真について
いったん考えてみてもいいかもしれません。

瀬戸 : 選考委員は、 応募作品を覚えています。
2年連続して選考委員をつとめるので、 去年
より良くなったという議論になるはず。 その
ためにも継続してほしいですね。

細江 : コンテストに応募するというのは、 写
真上達の早道なんですね。 もちろん落ちるこ
とが目的ではないけれど、 落ちることによっ
て学ぶことはものすごく多い。 落ちたことが
ない人はまずいない。 落ちながら勉強すれ
ば、次回応募の時のバネになる。そして、
一度それを手にすると失われることはない。
これはひとつのステップですから。選考委員
だって十分そういう経験をしているし、 応募
者の気持ちは良くわかる。 何度も言うけれ
ど、大事なものは忍耐と継続です。  了

写真:2015年5月23日、 清里フォトアートミュージアム
「2014年度YPレセプション」にて (c)砺波周平
森山大道、 細江英公(初代館長)、瀬戸正人(現館長)

「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」~第三回~「2014年度YP選考委員」として、すべての選考を終えた直後の森山大道、瀬戸正人に、初代館長で選考委員長の細江英公がYPの印象を聞いた12年前の対談を、4回に分けてご紹介してい...
13/04/2026

「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」
~第三回~

「2014年度YP選考委員」として、すべての選考を
終えた直後の森山大道、瀬戸正人に、初代館長で
選考委員長の細江英公がYPの印象を聞いた12年前
の対談を、4回に分けてご紹介しています。
今回は、その第三回目です。(小)

KMoPA : 今回あまりジャーナリスティック
な作品はなかったですね。 3.11以降増えて
行くのかなと思ったのですが、 残念ながら数
年で止まってしまったようです。 一方、 自分
の地元に目を向けるという作品が多かった印
象があります。 また、 タイトルが「無題」と
いう人は非常に少なく、特徴的なタイトルを
付けていた人が多かったように思いました。

細江 : 美術館で展示する場合、 作家の意志な
ので「無題」というタイトルを変えるわけに
行きませんが、 見る立場からすると、 作家が
付けたタイトルを見て、 作品をさらに深く理
解することができる。 重要な要素がそこにあ
るわけですから、 作家にはタイトルを付けて
もらうことが望ましい。 タイトルがないのは
ダメだとは決して言いません。 しかし、 展示
の際に与えるインパクトが違う。これは応募
する人にとってはあまり意識がないかもしれ
ないが、 美術館で展覧会をすることが前提な
ので、タイトルの話は極めて重要だと思いま
す。

K MoPA : いよいよ来月、 開館20年記念展 「原
点を、永遠に。」展を開催しますが、 若い作
家の作品の魅力は一言でいうとどんなものだ
と思われますか?

瀬戸 : 若い故に完成していない。 しなくても
良い。 していない写真が魅力的。
プロの写真よりも可能性、大げさに言うと未
来を感じる。

森山 : 写真に限らず、 若い人は当然いろんな
意味で過剰だと思う。その過剰な部分でピュ
アにアプローチしてもらうと良いと思う。 過
剰なところから出てくるモノって必ず他者に
伝わるからね。 ぼく自身の若い頃も、何だか
わけがわからない欲望が手に余るほど過剰
だった。 欲望の持って行きどころというの
か、そんな得体の知れなさの中から新しい表
現が生まれてくるんだよね。

細江 : 若い人の持つあふれんばかりの力、こ
れを出し切るということ。 持っている可能性
を死に物狂いでやることが、 次のステップを
生んで行く。 先人たちの言葉を解釈すると、
やっぱり努力と継続なんですよ。 それがいい
結果を生む。作品が選ばれると嬉しいから、
さらに努力をする。 そういう経験を積んだ若
者と、積まない若者が同じ40歳になったら
どうなるか。 20代30代にどんどん応募して、
作品が磨かれていくという例を私はたくさん
知っています。 自分の作品がコレクションさ
れた後、 何十年後かにその作品を見ると、 今
度はその作品からふたたび自分を前進させる
大きな力をもらえることもあるんですよ。

森山 : YP はすでにずいぶんいろんな作家を
輩出しているよね。 北野謙さんもここから出
たんだと驚いた。

写真:2014年度YP作品保存証書授与式にて
購入作家と森山大道(左から三番目)/©砺波周平

対談司会・文責:山地裕子学芸員(KMoPA)
「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」

おまけ:
KMoPA公式サイトのトップページ「スライドショー」では週替わりでYP作品を紹介中です。本日より、12年前の2014年度YP購入作品をアップ。選考委員は初代館長・細江英公、森山大道、現館長・瀬戸正人の三世代です。
https://kmopa.com

「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」~第二回~「2014年度YP選考委員」として、すべての選考を終えた直後の森山大道、瀬戸正人に、初代館長で選考委員長の細江英公がYPの印象を聞いた12年前の対談を、4回に分けてご紹介してい...
11/04/2026

「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」
~第二回~

「2014年度YP選考委員」として、すべての選考を
終えた直後の森山大道、瀬戸正人に、初代館長で
選考委員長の細江英公がYPの印象を聞いた12年前
の対談を、4回に分けてご紹介しています。
今回は、その第二回目です。(小)

細江:YPの印象、瀬戸さんはいかがでしたか?

瀬戸 : 年々、バングラデシュの人のパワーが
もの凄く来ますね。 2013年度と14年度の2
年間見ているけれど、 日本もかつてそうだっ
たように、発展途上国で、混沌としている国
は、写真を撮らせる勢いというか、平和な日
本で忘れかけていることを思い出させてくれ
る。 それともうひとつ、 日本の若い人たちの
写真を見る機会は結構あるけれど、海外の人
のこれだけの写真はYP でしか見られない。
そうすると、 全然違う視点、たとえば東欧の
人たちの写真に対するスタンス、テーマは僕
らとも違うものがある。 先日、台湾のフォト
フェスティバルにゲストとして招待されたの
で、KMoPA から YP チラシを持って行った。
台湾以外の国のキュレーターにも「いい写真
家がいたら応募して欲しい」と頼んできまし
た。それで応募してこられたのがチョン・コ
ユウですね。

細江: 台湾で KMoPAの話をしてきてくだ
さったこと、 ありがとうございました。 YP
はまだまだ今後広がっていくだろうと思いま
すし、アジアに限らず、 YP に強い関心を示
してくれることを期待しています。
K MoPA : YP で応募可能な枚数の上限である
50点を応募してくる作家が多かったのです
が、それについてはどう思われましたか?

森山: 点数があると、見ているうちに、パッ
ションやエネルギーみたいなものが見えてく
るし、そうすると票を入れざるを得ない。
点 数を多く出すということは、当然作る
欲望が 強くないとできない。 欲望の裏打ち
は確実に 作る量と比例するから。

K MoPA : 自分自身でもう少し編集した方が
良いという意見が出る場合もありますが、 50
点あると「見て欲しい」という意欲を感じま
すし、こちらも何があるのか、 くまなく見た
いという気持ちになります。

細江: その通りで、日本にもいろんなコンテ
ストがあるけれど、 YP は単なるコンテスト
ではなく、作家と向き合って、作品を美術館
のコレクションとして購入するという大き
な目的がある。 これは50年後、 100 年後に
もつながって行き、 今後多くの人たちに見
せる機会があります。 また、 35歳になるま
で応募できるのが YP の特徴ですから、今年
選ばれた人は、 来年も再来年も応募して、
K'MoPA に収蔵作品を溜めていくこともでき
る。 10年たったときに、 その作品で個展を
することも可能となる。 ぜひ長い目で見てい
ただいて、続けて応募していただきたいと思
います。 YP に対して何かサゼスチョンはあ
りますか?

森山 : 「原点を、 永遠に。」 展 (2014年8月東京
都写真美術館にて開催のKMoPA 20周年記念展)
のポスターパンフを見て、全体のスケールが
すごいなと率直に思ったし、アメリカ、アジア、
ヨーロッパなど大きなスペースでYP版の
「ザ・ファミリー・オブ・マン」展が出来る
といいですね。見る側の認識も更に変わると
思うし。

瀬戸:「ヤング・ポートフォリオ」という名前だから
無理かもしれないけれど、35歳という上限について言
うと、20歳から写真を始めている人は良いが、実際
には30歳を直前にして写真に出逢い、始める人も多
い。そうすると目標はあるが間に合わない。この上限が
40にできないかな、と思う。35から40歳の間に
熟してきて、そろそろ発表したいという時期になる。
圧倒的な人数がそこにいるのです。

KMoPA : 確かに今回、34歳の女性の応募が多かった
という印象がありますね。

細江:5年上限を伸ばしたら、すごいのが来ますね。
でも、そうすると20代の作品が入らなくなってしまう
難しさもある。

森山:20代も結構いい写真撮ってるよ。えっ、その年
でこれやるか、という写真が何点かあった。

写真:2014年度YP選考会にて/手前から、細江英公、
森山大道、瀬戸正人 /©清里フォトアートミュージアム 
司会・文責:山地裕子学芸員(KMoPA)

今から12年前の「2014年度YP」―。選考委員としてすべての作品を見終え、購入作品を決定した直後の森山大道、瀬戸正人、初代館長・細江英公がYPの印象を語った様子を、4回に分けてご紹介します。今日はその第一回です。(小)「2014 年度ヤン...
06/04/2026

今から12年前の「2014年度YP」―。
選考委員としてすべての作品を見終え、
購入作品を決定した直後の森山大道、瀬戸正人、初代館長・細江英公がYPの印象を語った様子を、4回に分けてご紹介します。
今日はその第一回です。(小)

「2014 年度ヤング・ポートフォリオ 選考を終えて」~第一回~

選考委員:森山大道、瀬戸正人、細江英公(館長)
司会/文責:山地裕子学芸員(KMoPA)

KMoPA: 2日間にわたる選考、大変お疲れ様
でございました。 森山さんは、 1995年、 K
MoPA が開館した年度の第一回ヤング・ポー
トフォリオ(以下YP) 以来20年ぶりの選考と
いうことで、 大きな変化を感じられたと思い
ますが、いかがでしょうか。

「貪欲な表現意欲に嫉妬する」(森山大道)

森山: 実は、審査をすること自体久しぶりな
のだけれど、以前のような気分で審査に来た
ら、予想以上にインパクトが強くて、みんな
ここまで来ているんだ、 とはっきり思った。
つまり、「こう見せたい」という欲望の強さ
というかね、 写真というメディアを介して表
現をしようという貪欲な感じがあった。 しぶ
といし、いかがわしいし、 良い意味で言って
るんだけど、 アクチュアリティが凄い。 見
ていて刺激を受けるし、瞬間的に嫉妬する。
「ここまでやるんだ おまえら」というね。
しぶとさとインパクトをあらためて感じた。
うまくスクエアにできているのが極めて少な
いということに驚いたね。 他の審査では、も
うちょっとスクエアだったり、 ソフィスティ
ケーションされてるけれど。 写真そのもの、
イメージのもっている力だよね。 みんな欲が
深いというか......。

細江: そう言っていただくと、館長としては
使命を重く感じるし、嬉しく思います。 森山
さんもいろんなコンテストの審査をされてい
ると思うけど、 YP はどのような特色を持っ
ていると思われましたか?

森山: 中途半端にアートみたいなところを
全然目指していない、という気がする。も
うちょっとワイルドな感じがするんだよね。
メーカーや雑誌のコンテストだと、どこか傾
向と対策をやっているようなところが見えて
くるんだけれど、 YP では、ただ「オレ、こ
ういうふうに見てるんだけど、どう? わか
る?」という感じ。 言い方は悪いんだけど、
裸というか、 生なんだよね。 傾向とか対策が
見えてくると、もうつまらない。 刺激受けな
いし、嫉妬しない。 技術的にも結構しぶとく
こだわってることが良くわかったし、そう
か、ここまでこだわるわけね、と驚いた。

細江: 今の話で強く思ったのは 「嫉妬させら
れる」という点ですが、 作品に対して真摯な
印象を受けたということですね。 これは賞賛
の言葉だと感じたし、 世界的な作家である森
山さんがそういう言葉を使ったことが、 とて
も心強く感じました。

森山: 得体の知れた真摯さならどうってこと
ないんだけど、 得体が知れなくて真摯だから
気持ちにひっかかる。 自分で言うのもおかし
いけど、 ぼく、人の写真を見たりするの結構
すれっからしなとこがあってさ。 でも、ちが
うね。 今回審査してみて、 そんなふうに思っ
てる場合じゃなかった。

細江:参加された応募者のみなさんにね、 強
く受け止めてもらいたい。 価値のある言葉で
すね。

~第二回につづく~

写真:「2014年度YP作品保存証書授与式」
清里フォトアートミュージアム(KMoPA)にて/出席した購入作家に向けて直接講評をする
 森山大道 

©砺波周平

住所

山梨県甲府市丸の内3-20-7 フォワードビル 2階
Kofu-shi, Yamanashi
400-0031

電話番号

0551485599

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