03/05/2026
八十八夜の直前、5月1日は強風と雨、激しい雹に見舞われた。春から初夏へのステップ。つい1週間前には霜が降りていて、りんご農家をハラハラさせてきた。当館展望デッキの正面、中央アルプス南駒ヶ岳の北、摺鉢窪のカールには「五人坊主」の雪形が。
大型連休で高速道路は車の列ながら、南信州は穏やかな時間が流れる。古刹開善寺は藤の花が見頃。石楠花や牡丹はすでに散り、さすがに標高差400メートルの伊那谷最奥部より季節の移ろいが早い。この美術館創立の際に植樹されたユズリハの樹が今年も花をつけた。名のとおり葉が花の先に伸びてくる。
5月9日(土)からは企画展「ひかりの谷-まなざしの旅 中島信行写真展」を開催。
中島氏は数十年ぶりに飯田に帰郷後、南信州を中心に伊那谷の自然や人々の営みに静かにレンズを向けてきた。霧や朝焼け、夕暮れなど、刻一刻と変化するかけがえのない表情を捉え、作品には両アルプスに囲まれたこの谷の光の移ろいと、氏のまなざしが記憶されている。6月8日(月)まで。