11/08/2026
昨日に引き続き、横手順子さんの作品をご紹介します。
本日紹介する「ゆうなとアカヒゲ」(2022年)も、奄美諸島ならではの生きものをモチーフとした作品です。
「アカヒゲ」は鹿児島県奄美大島、徳之島、種子島等に生息する、全長14㎝ほどの鳥です。国の天然記念物に指定されています。鮮やかな赤橙色の羽と、頭から胸元までの黒色、腹部の白色がコントラストをなしているのがオス、頭から腹部まで灰色で、オスより羽の色が地味なのがメスです。
「ゆうな」は「オオハマボウ」の奄美~沖縄地方での名称で、屋久島以南に自生しています。
徳之島町の町花に指定されており、6月から8月にかけて、県本土もよく見られる「ハマボウ」によく似た花を咲かせます。
ここで、作品の中に黄色い花(2枚目)と赤い花(3枚目)の2種類があることにお気づきかもしれません。実は、「ゆうな」の花の色は時間の経過とともに大きく変化します。
朝の咲きはじめは薄い黄色だったのが、次第に濃いレモンイエローとなり、夕暮れ時には花脈(※花びらで言う葉脈)を残して赤褐色に染まっていくのです。このユニークな特徴が、細い切り抜き部分を入れた花びらを重ねることによって繊細に表現されています。
夏を謳歌する生き物たちのエネルギーが伝わってくるような作品です。
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