31/05/2026
.
陶芸家・小沼寛さんと盆栽家・加藤文子さんによる展示「憩いのじかん」 がはじまりました。
会期中、在廊してくださいます。
ぜひお話し伺いがなら、作品や空間をおたのしみください。
6/7(日)、8(月)、11(木)在廊予定となっております。
お待ちしております。
陶芸家・小沼寛さんと盆栽家・加藤文子さんのokebaでの展示が、2018年の展示以来、8年ぶりに開催となります。
お2人は、栃木県の那須にご自宅兼アトリエを持ち、ご制作や植物のお世話、時折ご自宅裏手にある「ギャラリーRの家」での展示などの活動をされています。
小沼さんの陶芸家としてのアトリエの名前は「 アトリエ あうりんこ 」。
- あうりんこ - はフィンランド語で太陽を意味する言葉です。
そして、加藤さんの盆栽家としての活動が「奏デル盆栽」というお名前です。
コナラの木立や 牧草地に囲まれた 静かなご自宅兼アトリエを、お2人は “あうりんこ星” と呼んでいます。
お2人のアトリエとご自宅は、自然との共存をテーマにした美しい空間で、訪れる人々に深い感動を与えます。
幻想的で優しい色あいを出す小沼さんの作品は、北欧で陶芸をされていたご経験もあり、オーロラのような、淡く透き通る深い湖のような…豊かな自然から感じるエネルギーのような静かな神秘さと力強さを感じます。
自然の美しさを表現し、手びねりによる独特の技法で一つ一つ丁寧に作られている彼の作品は、薄くて軽やかで、まるで天使か妖精たちが飛び交うような幻覚をもたらします。丹念に表面が滑らかになるまで削られ、釉かけや釉薬を調合し、焼成を繰り返すことで、その美しさが引き出されます。小さな作品から大きな作品、オブジェ、うつわ、花器、小物まで、繊細でも力強い作品が揃っています。
そして、小沼さんの奥様でもある盆栽家の加藤文子さん。埼玉県大宮市(現さいたま市)の盆栽町で四代続く盆栽家の娘として生まれ、幼いころから植物に囲まれて育ちました。
盆栽は針金を枝にかけて、盆栽として価値のある型の規範に近づけていきますが、加藤さんには、決められた型がちっとも美しいと思えなかったといいます。
そもそも金属を生きているものに巻き付けることが、どうも馴染めず、「私はここにいてはいけない」と思い、家を出られました。
そんな経緯もあり、従来の盆栽の持つイメージとは違う、繊細で、けれども味わい豊かな作品を奏でる加藤さん。植物たちは自分で己の居心地のいい場所におさまり、今のカタチを奏でています。加藤さんの盆栽に対峙すると、何だか意思を持っているような、会話ができるような気持になります。
小沼さんの器と加藤さんの植物のコラボレーションも、お二人の協奏曲のようで、一つにまとまった表現をを創り出しており、言葉には表すことのできない世界観と美しさを纏っています。
作品をご覧いただくと、お2人が作品を生み出す際に多くのインスピレーションを受けている存在の根幹に“植物”があることは間違いないと解ります。
作品も、ご自宅兼アトリエも、お話しされることも、全ては植物やその向こうに在る世界・・目で見ることはできなくても、それが在ることをを感じさせてくださいます。
物質的な物事にどうしても捉われてしまう昨今、感性の豊かなお2人は、この勢いをどんどん増す流れに捕らわれることなく、結局大切なのは「目に見えていないもの」ではないかと考えさせてくれる気がしています。
植物だけでなく、水も動物も、石も全てに生命があると、小沼さんは仰っています。
ーそして、そのすべてが調和して行くこと=平和ー
加藤さんは、ご自身が育てる盆栽は、恩人だと語ります。
思いを惜しみなく注いで育てたのが、加藤さんの盆栽たち。その思いを受けて植物というフィルターを通して現れたのが加藤さんの作品です。
植物にエゴはなく、全てを許してくれる‥植物は地球で一番の平和的存在なのです。
きっと、植物を始め様々な生命が、それを教えようとしてくれていて、言葉を使ったり行動ができる私たちは、それに気づいて受け取り、何か残して行かないといけないのではないか‥そんなことがお2人の作品から伝わってくる気がするのです。
・
・
【展示予告】
「憩いのじかん」
加藤文子・植物
小沼寛・陶
2026.5.30(土)-6.11(木)
11:00-17:00 ※最終日16:00まで
在廊予定
5/30(土)、31(日)
6/7(日)、8(月)、11(木)
#熊澤酒造 #陶芸 #植物