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WALL-alternative WALL-alternative, アートギャラリー, 東京都港区西麻布4丁目2/4, Minatoの連絡先情報、マップ、方向、お問い合わせフォーム、営業時間、サービス、評価、写真、動画、お知らせ。

 #小林健太 本展で小林は、写真データに直接触れてピクセルをひきのばしたり、混ぜ合わせたような「 # smudge」シリーズ___実際には画像編集ソフト「Photoshop」の指先ツールで写真を加工している___から派生した新作群を展示する...
10/06/2026

#小林健太

本展で小林は、写真データに直接触れてピクセルをひきのばしたり、混ぜ合わせたような「 # smudge」シリーズ___実際には画像編集ソフト「Photoshop」の指先ツールで写真を加工している___から派生した新作群を展示する。それはiPhone で撮影したイメージを、iPhone のなかで加工した写真である。

インターネットのなかを拡散しながら繰り返しコピーされて劣化する画像をヒト・シュタイエルは「貧しいイメージ」と呼んだ。それと対比してみるなら、小林の写真は、世界と肉体のファーストコンタクトを可視化するようだと私は考えている。人であれ、都市であれ、繰り返し同じ対象と出会うなかで私たちは「出会い」そのものに慣れていってしまう。しかし彼の作品を通じて都市や人に向き合うとき、出会いの新鮮さこそが回復される。

その作品は開封されたばかりの新品の家具のような輝きを放っているが、それは未使用とも異なる。新品のスマートフォンの画面についてしまった指先の皮脂こそが、新しい出会いを象徴するように、彼の作品における画像加工は見慣れた風景を新品化するように変容させる。そうした感覚をいち早く表現してきた点で、まず小林は重要だ。しかし写真表現における印刷や現像、設置における物理的な負荷によるイメージの劣化が世界中で試されるなかで、小林は出会いの新鮮さこそをを表現しているように思える点でも無視できない。

さらに小林は、今日のイメージの流通過程への制度的な批判ではなく、日常的なイメージのなかに刻印されながら不可視化された肉体を露出させる。そもそもフィンガーメイド概念の着想は小林の表現がなければ不可能だった。彼の過去作品のなかでも印象的だったのは、VR 用ヘッドセットをカメラとして用いて、自らの写真データやデジタルなストロークが浮遊する仮想空間のなかを移動する映像『REM』(2015)である。仮想空間のなかを浮遊するストロークはトラックパッドを通じた指先ツールの軌跡であり、映像の振動はヘッドセットを握る両手の不安定さの痕跡だ。本作は写真撮影の瞬間だけでなく画像加工のなかにも紛れ込む肉体の存在を明らかにする。

さらに言えば、彼の作品が表現する身体性が人間のみに中心化されてきたわけですらない。個展『自動車昆虫論 / 美とはなにか』(2017)では、都市のなかを走り続ける自動車を昆虫に見立てて撮影した。そこではアリや蜂における群知能の兆しとして、都市空間が捉えられている。つまり環世界___生物は客観的な同じ世界を共有しているのではなく、それぞれの生物が持つ身体器官によって独自に構築された世界を生きているという考え___的なビジョンまでを写真によって表現しようとしている。そこで私は世界を認識することと、機械で撮影することの距離について思考することを余儀なくされた。

こうして小林は、フィンガーメイド時代を起点としながらも、独自の仕方で複数の世界を生成し、そこにおいて可能な身体性を提示しつづけてきた。私たちは彼の作品を通じて自らの肉体と世界の関係を再編し、何度でも出会い直すことができるのだ。

布施琳太郎

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【展示概要】
「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」
会期: 2026年6月3日(水)〜6月23日(火)
※日曜定休
アーティスト:小林健太( )、田中勘太郎( )、中西伶( )、米澤柊( )、布施琳太郎( )
時間:18:00-24:00
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場:無料・予約不要
企画・主催:WALL_alternative
グラフィックデザイン:八木弊二郎
助成:アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】

nishiazabu

・𝗦𝗧𝗔𝗧𝗘𝗠𝗘𝗡𝗧・すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーンこの展覧会は「フィンガーメイド」という独自概念にもとづいてキュレーションされている。タッチスクリーンは、モノづくりからコンテンツ消費までを、タップやスワイプといった指先...
06/06/2026

・𝗦𝗧𝗔𝗧𝗘𝗠𝗘𝗡𝗧・

すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン

この展覧会は「フィンガーメイド」という独自概念にもとづいてキュレーションされている。タッチスクリーンは、モノづくりからコンテンツ消費までを、タップやスワイプといった指先の動きへと収束させてきた。フィンガーメイドとは、そうして労働や恋愛、教育、政治、表現活動までがスマートフォンの上の指先によって完結する時代を意味する。

本展は、指先へと閉塞したサイクルを視覚化して批判するのではなく、インディペンデントで自由な指先のあり方を示すことを目的としている。会場に並ぶのはアーティストたちの新作群と、この10年でつくられたミュージックビデオだ。それらは手と指のあいだを、肉体と社会のあいだを、悩みながらも生き抜き、つくり続けてきた成果である。各作品については解説を寄せたので、そちらを参照していただきたい。

今回のキュレーションは、同時代の表現をジャンル横断的に並べるだけの試みではない。18世紀以降のロマン主義が、絵画、音楽、文学、演劇、政治、宗教を横断してひとつの感性の変化を生み出したように、本展は、現代における肉体やテクノロジーの変化を複数の表現を通じて捉え直す。ただし、かつてのロマン主義がやがてナショナリズムと結びついていったことを忘れることはできない。フィンガーメイドの時代もまた、個人の感性や自由を強調しながら、巨大なシステムや集団的な欲望へと回収されていく危うさを抱えている。

これは「現代」についての展覧会だ。現代について考え、感じ直すために、2010年代が準備したものを無視することはできない。スマートフォンが流通し、ソーシャルメディアの影響力が拡大し、ノートパソコンでなんでもつくれるようになった。そうした近過去と、ロマン主義的な横断性の再来とのあいだから、芸術作品の現在地を認識すること。そのための蝶番として、フィンガーメイドは位置付けられている。

本展が試みるのは、タッチスクリーンやトラックパッドに触れる指先の自由を、プラットフォームによって提供されるデバイスやサービスではなく、個々の表現を通じて拡張することである。私たちの指にはもっと色々なことができる。指先の自由を制作することは、現代を受け入れるだけでなく、大きな力に流されるだけでもなく、世界を感じ、疑い、思考し続けるための足場だ。

会場に並ぶ作品のあいだでは、たんにモチーフやツールとしての「指」が見え隠れするだけではない。反復されたり連続する画像、ゆがみ、モーフィング、空、自撮り、鏡、花などを通じて各作品はたがいに呼応しあっている。それらが織りなすオフラインのネットワークこそが「すごい指」と出会うための舞台となるだろう。

布施琳太郎

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【展示概要】
「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」
会期: 2026年6月3日(水)〜6月23日(火)
※日曜定休
アーティスト:小林健太( )、田中勘太郎( )、中西伶( )、米澤柊( )、布施琳太郎( )
時間:18:00-24:00
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場:無料・予約不要
企画・主催:WALL_alternative
グラフィックデザイン:八木弊二郎
助成:アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】

[本日より開幕]  #布施琳太郎 キュレーション企画「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」𝟚𝟘𝟚𝟞.𝟘𝟞.𝟘𝟛 𝕨𝕖𝕕. - 𝟘𝟞.𝟚𝟛 𝕥𝕦𝕖.本展では、「指」をキーワードに、現代社会を形づくるテクノロジーや身体感覚を再考...
03/06/2026

[本日より開幕] #布施琳太郎 キュレーション企画

「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」
𝟚𝟘𝟚𝟞.𝟘𝟞.𝟘𝟛 𝕨𝕖𝕕. - 𝟘𝟞.𝟚𝟛 𝕥𝕦𝕖.

本展では、「指」をキーワードに、現代社会を形づくるテクノロジーや身体感覚を再考する作品群を紹介します。
会場には、絵画、写真、映像作品に加え、国内外のミュージックビデオも並び、ジャンルを横断した体験を通して、私たちの感覚やコミュニケーションの変化を多角的に捉えます。
タッチスクリーンやトラックパッドに触れる「指先の動き」は、日々のコミュニケーションや思考、欲望、さらには社会との接続のあり方そのものを変化させています。本展覧会は、そうした現代社会を形づくるテクノロジーについて、「指」に着目したさまざまな芸術作品を通して考察する実験的な試みです。

会場では愛してる.com(大森靖子/2016年)をはじめ、現代的な身体感覚やインターネット以後の視覚文化を象徴する国内外のミュージックビデオも複数上映予定です。

また、6月16日(火)には、布施琳太郎がモデレーターを務め、出展アーティスト・小林健太、中西伶とともに繰り広げるトークイベントを「MEET YOUR ART」公開収録形式で開催いたします。
お申込はプロフィールURLより(※事前申込・抽選制)


なお本展は、六本木〜西麻布のナイトカルチャーの文脈から、メディアアートの可能性を再接続する年4回の連続企画 「MEDIA ART CIRCUIT 2026」 の公式プログラムとして実施されています。
併設のバーでは、本展出展アーティストに共通するコミュニティのあり方に着想を得てセレクトした、山形のワイナリー『PINO COLLINA』のワインを会期限定でお楽しみいただけます。

皆様のご来場、心よりお待ちしております。

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【TALK SESSION】

日程:2026年6月16日(火)
時間:18:00–19:30
※19時30分以降は通常営業
登壇者:布施琳太郎、小林健太、中西伶
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
※MEET YOUR ART公開収録での撮影となります。
※抽選結果は6月11日(木)に当選者のみにお知らせいたします。
 なお、結果に関するお問い合わせはご遠慮下さい。
 その他お問い合わせは [email protected] へご連絡ください。

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【展示概要】
「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」
会期: 2026年6月3日(水)〜6月23日(火)
※日曜定休
アーティスト:小林健太( )、田中勘太郎( )、中西伶( )、米澤柊( )、布施琳太郎( )
時間:18:00-24:00
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場:無料・予約不要
企画・主催:WALL_alternative
グラフィックデザイン:八木弊二郎
助成:アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】

[6月3日(水)より開催]ℕ𝔼𝕏𝕋 𝔼𝕏ℍ𝕀𝔹𝕀𝕋𝕀𝕆ℕ #布施琳太郎 キュレーション企画「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」小林健太、田中勘太郎、中西伶、米澤柊、布施琳太郎𝟚𝟘𝟚𝟞.𝟘𝟞.𝟘𝟛 𝕨𝕖𝕕. - 𝟘𝟞.𝟚𝟛 ...
01/06/2026

[6月3日(水)より開催]

ℕ𝔼𝕏𝕋 𝔼𝕏ℍ𝕀𝔹𝕀𝕋𝕀𝕆ℕ
#布施琳太郎 キュレーション企画
「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」
小林健太、田中勘太郎、中西伶、米澤柊、布施琳太郎
𝟚𝟘𝟚𝟞.𝟘𝟞.𝟘𝟛 𝕨𝕖𝕕. - 𝟘𝟞.𝟚𝟛 𝕥𝕦𝕖.

◆ ᴏᴘᴇɴɪɴɢ ʀᴇᴄᴇᴘᴛɪᴏɴ ◆
𝟢𝟨.𝟢𝟥 ᴡᴇᴅ. 𝟣𝟪:𝟢𝟢-𝟤𝟣:𝟢𝟢
※ᴀʀᴛɪꜱᴛ ɪɴ ᴀᴛᴛᴇɴᴅᴀɴᴄᴇ

事前申込制、プロフィールURLより

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このたびWALL_alternativeでは、2026年6月3日(水)から6月23日(火)まで、アーティスト・布施琳太郎によるキュレーション企画「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン Awesome Fingers : Picture Planes from the Fingermade Era」を開催いたします。

本展では、「指」をキーワードに、現代社会を形づくるテクノロジーや身体感覚を再考する作品群を紹介します。会場には、絵画、写真、映像作品に加え、国内外のミュージックビデオも並び、ジャンルを横断した体験を通して、私たちの感覚やコミュニケーションの変化を多角的に捉えます。
タッチスクリーンやトラックパッドに触れる「指先の動き」は、日々のコミュニケーションや思考、欲望、さらには社会との接続のあり方そのものを変化させています。本展覧会は、そうした現代社会を形づくるテクノロジーについて、「指」に着目したさまざまな芸術作品を通して考察する実験的な試みです。

会場では愛してる.com(大森靖子/2016年)をはじめ、現代的な身体感覚やインターネット以後の視覚文化を象徴する国内外のミュージックビデオも複数上映予定です。

展覧会初日の6月3日(水)には、オープニングレセプションを開催しアーティストも在廊予定です。

なお本展は、六本木〜西麻布のナイトカルチャーの文脈から、メディアアートの可能性を再接続する年4回の連続企画 「MEDIA ART CIRCUIT 2026」 の公式プログラムとして実施されています。

併設のバーでは、本展出展アーティストに共通するコミュニティのあり方に着想を得てセレクトした、山梨のワイナリー『PINO COLLINA』のワインを会期限定でお楽しみいただけます。

ぜひご来場ください。

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【展示概要】
「すごい指:フィンガーメイド時代のピクチャープレーン」
会期: 2026年6月3日(水)〜6月23日(火)
※日曜定休
アーティスト:小林健太( )、田中勘太郎( )、中西伶( )、米澤柊( )、布施琳太郎( )
時間:18:00-24:00
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場:無料・予約不要
企画・主催:WALL_alternative
グラフィックデザイン:八木弊二郎
助成:アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】

𝑮𝑹𝑬𝒀 𝑨𝑹𝑻 𝑴𝑼𝑺𝑬𝑼𝑴 𝟐𝟎𝟐𝟔企画展「GREY ART MUSEUM 2026」にご来場いただき、誠にありがとうございました。ニューバランスのブランドの伝統と、時代を超えて愛され続けるシグネチャーカラー “Grey” を祝う「Gr...
01/06/2026

𝑮𝑹𝑬𝒀 𝑨𝑹𝑻 𝑴𝑼𝑺𝑬𝑼𝑴 𝟐𝟎𝟐𝟔

企画展「GREY ART MUSEUM 2026」にご来場いただき、誠にありがとうございました。

ニューバランスのブランドの伝統と、時代を超えて愛され続けるシグネチャーカラー “Grey” を祝う「Grey Days(グレーデイズ)」を記念して開催された本展では、「Heritage with Innovation ─ 伝統と革新 ─」を主題に掲げ、昨年度とは異なる角度から “Grey” という存在を見つめ直しました。

本年度は、5名のクリエイターによる作品を軸に、空間、音、香り、そして食へと領域を横断しながら、五感を通して体験いただける展示空間を構成いたしました。鑑賞するという行為にとどまらず、身体の感覚そのものがゆっくりとひらかれてゆくような時間が、会場には静かに流れていました。

展覧会の開催前にはオープニング発表会を開催。企画に携わった代表者、クリエイターたちが、それぞれの視点から、本展に至るまでの経緯や胸の内を語り合うひとときとなりました。また当日は、スペシャルゲストとして音楽家・江﨑文武( ) を迎え、特別な演奏を披露。やわらかな音の粒が空間にゆっくりと満ちてゆき、これから始まる展覧会をそっと祝福するような空気が、会場全体を包み込んでいました。

本展でしか出会うことのできない作品群は、多くの鑑賞者の足を止め、感覚を揺らしながら、それぞれの記憶のなかへと刻まれていきます。
アートを愛する方々はもちろん、日頃よりニューバランスを愛用されている多くの来場者が訪れ、異なる背景を持つ人々が、"Grey"というひとつの感覚を通して交わり合う光景が広がっていました。

会場には、ニューバランスを象徴する代表的なモデル「574」「ABZORB2000」の二型を展示。
それらを支えたのは、WALL_alternativeの内装設計も手がけた萬代基介( )による特別な什器でした。複数の透明な吹きガラスによって構成されたその什器は、透明でありながら空間へと溶け込み、彼が生み出した幾層ものグレーを透過させることで、景色そのものの質感を静かに変化させていきます。

入り口で鑑賞者を迎えたのは、書家・華雪( )による作品《めぐる》。
三原色の顔料を混ぜ合わせて生まれたグレーによって書かれた「回」の一文字は、伝統と革新が幾度となく繰り返されながら巡ってゆく時代の流れを映し、重なり合う筆致の痕跡は見る者の内側へとゆっくり沁み込んでいきました。

階段を上がると、和泉侃( )による香りの作品が現れます。
彼は展示される二足のシューズを思考し、その構造や素材を香りへと翻訳。ムエットとして来場者が持ち帰ることで、帰路のなかで二つのシューズの香りは再び混ざり合い、時間とともに新たな記憶へと変化していきます。目には見えない感覚を通して、作品は鑑賞後も静かに続いていました。

東城信之介( )は、生まれ育った長野の雪景色の記憶を起点に、金属を用いた作品群を展開しました。
雪に覆われた校庭のトーテムポールや、ソリ遊びに使ったランドセル。彼の記憶のなかにある雪景色は、忘れ難い グレーとして存在しています。
多様な金属加工の技法によって生み出された作品は、鑑賞者の視覚を研ぎ澄ませ、記憶の輪郭までも揺らしていきました。

会場奥に設えられた國本怜( )の作品は、本展ではシューレースを思わせる構造によって構成されました。
風を受けて静かに揺らめく鉄のプレートは、圧倒的な存在感を放ちながらも、どこか風鈴のように涼やかな音色を響かせます。目で見ること、耳を澄ますこと、その双方を通して作品と向き合う体験は、鑑賞者の感覚をさらに深くひらいてゆきます。

そして鑑賞後には、併設されたバーにて、作品体験を味覚へとひらく特別なメニューを展開。
なかでも注目を集めたのは、アーティスト・和泉侃が監修を手がけた「飲むニューバランス」。シューズそのものを味わうことはできなくとも、“ニューバランスを飲む”という感覚的な体験は、言葉では説明しきれない新たな知覚と、濃密な余韻をもたらしました。

さらに、華雪の作品をエチケットに採用した「シャルマンワイン」と「Le milieu」のワイン、「富喜製麺研究所」と共同開発した、「和田萬」の国産黒胡麻を使用した灰色の麺「GGヌードル」、そして「7T+」による京番茶を燻して生まれたグレーのジェラートなど、“グレー”をテーマにした特別なメニューも展開。
視覚だけでなく、味覚や香りを通しても「GREY」の世界観を体感いただきました。

本展を訪れてくださったすべての皆様、そしてこの空間を共につくり上げてくださった関係者の皆様へ、心より感謝申し上げます。

“グレー” という曖昧で豊かな色彩のなかで生まれた感覚や記憶が、それぞれの日常のなかで静かに巡り続けていくことを願っております。

🄴🅅🄴🄽🅃 🄿🄷🄾🅃🄾  「字と眼差し〈「歩」朝に道を聞かば〉」5月30日(土)、書家・華雪を迎えたワークショップを開催いたしました。🗣️ ワークショップを終えての感想GRAY ART MUSEUM 2026最終日に、ワークショップ〈字と眼...
01/06/2026

🄴🅅🄴🄽🅃 🄿🄷🄾🅃🄾

「字と眼差し〈「歩」朝に道を聞かば〉」

5月30日(土)、書家・華雪を迎えたワークショップを開催いたしました。

🗣️ ワークショップを終えての感想

GRAY ART MUSEUM 2026最終日に、ワークショップ〈字と眼差し「歩」を書く〉を行いました。
GRAY ART MUSEUMの軸となるNewBlanceのスニーカーは、まさに歩くために足を包む、守る道具でもあります。
今回のワークショップでは、それぞれの参加者の方にとっての「歩」をイメージを連想し、字のかたちに重ねて表現していただきました。
集まってくださった9名の方々と車座になって座り、まず「歩」の字の成り立ちからお話をはじめました。
「歩」は左右の足跡のかたちを象り、それが歩く意味へと広がったとされています。そして、日本語では「歩」は、"あるく"、"あゆむ"と読み、読みが異なれば、連想されるイメージも異なる。中国語に由来する音読みで読むと、また異なるイメージが浮かびます。
さらに、「歩」が置かれる場である道にちなみ、論語のよく知られた「子曰く、朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり、と(朝に、真理を聞くことができれば、その日の夕べに死んでも悔いはない)」ということばを引用し、ここで言われる道=真理とはどんな道だろうと、参加者のみなさんに問いかけました。
そこから、いよいよ墨を磨り、山羊やいたち、馬、いのしし、鳥の羽、竹など、普段あまりお目にかからない筆の中から、自分のイメージする「歩」を書くための筆を選び、実際に「歩」の字を書きながら、イメージをつくっていきました。
仕上げの紙には茨城県常陸大宮市にある「紙のさと」の手漉き西ノ内紙を用意し、思い思いの「歩」を書いていただきました。
ワークショップの最後には、みなさんの「歩」を並べ、自分の「歩」についてお話しいただきました。
人生をどんなふうに歩むのかと字を書きながら考えてくださった方、世界中を歩いてみたいと語ってくださった方、まっすぐ歩くことについて考えをめぐらせた方、鏡文字で書いてくださった方、右足と左足の異なる動きを表現された方、「歩」の字にかつての記憶を重ねて笑顔が浮かんでこられたと話してくださった方…ひとつの字を通じ、ひとりひとりの多様な〈足跡〉を感じる時間は、展覧会最終日を締めくくるにふさわしいひとときでもありました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

華雪( )

本ワークショップでは、「歩」という一字を手がかりに、自らの歩みや眼差しを見つめる時間を参加者の皆さまと共有しました。

「歩」という字は、左右の足跡が重なり合うことで生まれた文字です。
歩くこと。進むこと。道をたどること。

その言葉に込められた意味や詩歌、古典の言葉に心を傾けながら、参加者それぞれが自身の中にある「歩」のイメージを探っていきました。

同じ文字を書いていても、筆が変われば線が変わり、眼差しが変われば文字も変わる。
お手本のない世界のなかで、自分自身と向き合いながら生まれた一字一字には、それぞれの歩みや記憶が静かに映し出されていました。

伝統と革新をテーマに広がる作品群に囲まれながら、文字を通して自分自身の輪郭を見つめ直すひととき。
華雪さん、ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

 #華雪 “めぐる”訪れた書店は靴を脱いで入る場所だった。靴箱に靴を収め、ふと眺めた。ざっと40 足ほどの靴が靴箱に置かれていた。靴はそれぞれかたちも違えば、色も違う。いろいろな場所を歩いてきた靴が、こうして一時集まり、しばらくすると、また...
28/05/2026

#華雪 

“めぐる”

訪れた書店は靴を脱いで入る場所だった。靴
箱に靴を収め、ふと眺めた。
ざっと40 足ほどの靴が靴箱に置かれていた。
靴はそれぞれかたちも違えば、色も違う。
いろいろな場所を歩いてきた靴が、こうして一時集まり、しばらくすると、またそれぞれの行き先へと向かう。
過去と未来を担う靴たちを眺めているうちに、色は混ざるとGREYになることを思い出す。この靴たちも混ざりあうと、GREYになる。
GREY には不確かな状態という意味もあり、今回、水が渦巻き流れる様子を象徴する「 回」の一文字を通し、その色や感覚をあらわしてみたいと考えた。中国の故事「 性は猶湍水のごとし」 は、渦巻く水を人間の本来の性質にたとえている。水の流れは出口があれば、その方向へと傾く。なにかのきっかけで流れは変わる。
あるいは変えることができると説いた故事だ。人間の体積の半分以上は水であり、わたしたちは身体の中に揺れ動く水を抱えている。
わたしたちがつくりだす社会や世界も、水の流れが渦巻くめぐりとどこか重なる。もしも渦巻く水に色があれば、それは靴箱に詰まった靴が混ざり合ったような色だろう。
鮮やかな色をいくつも混ぜ合わせ色をつくる。
元の色が失われたとも、すべての色がそこにあるともいえる。そんな色に筆を浸す。筆を紙に置き、書き終わるまでのひと流れが「回」の字のかたちとなってあらわれる。
一度書いた字のかたちをなぞる。動きが過去になる。もう一度書こうとする動きは未来へと繋がる。
繰り返し書き重ねるうちに、同じ動きをしているつもりでも、ずれていくものと変わらないかたちが徐々にあらわになってくる。過去から現在、現在から未来へ渦巻く水をめぐるかたちがあらわれる。

📍展覧会最終日の5月30日(土)には、華雪によるワークショップも開催いたします。
※こちらの応募は締め切っております。
後日、体験の様子もレポート予定ですので楽しみにお待ちください。

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【展示概要】
「GREY ART MUSEUM 2026 -五感で感じる伝統と革新-」
期間:2026年5月16日(土)〜 5月30日(土)
出展アーティスト:和泉侃( )、華雪( )、國本怜( )、東城信之介( )、萬代基介( )
時間:18:00-24:00
入場:無料
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)

 #萬代基介 “bubble balance”見えるようで見えない、もしくは存在するようで存在しない、時に現れ時に消える。そういう揺れ動く存在感に興味がある。グレーの持つ魅力はそのような曖昧さである。展示空間そのものがコンクリート、石、塗装...
27/05/2026

#萬代基介 

“bubble balance”

見えるようで見えない、もしくは存在するようで存在しない、時に現れ時に消える。そういう揺れ動く存在感に興味がある。グレーの持つ魅力はそのような曖昧さである。展示空間そのものがコンクリート、石、塗装と言った様々なグレーの重なりで出来ている。そこに透明なレイヤーを重ねることで、空間に歪みをつくり、見る方向、光のあたり方、対象との距離によって揺れ動くグレーをつくる。
人間の横隔膜によって膨らませた吹きガラスは一つとして同じ形は生み出すことが出来ない。その時の温湿度、吹くタイミング、その人の気分など様々な要素がからまり合い一つの結晶を生み出す。形や厚みの違いも小さく入る気泡もその一瞬を切り取った切断面である。その儚い不均質さに魅力を感じる。それは自然と人間が一緒につくりあげた透明な宝石のよう。膨らんだ瞬間たちを集積させ、泡が集まるようにひしめきあう構造とした。空間の中で押し合い、互いに支え合いながら絶妙なバランスをとる。反射・透過・屈折・歪曲が重なり合う泡のような構造である。

会場構成および、本展のために特別に設計されたガラスの什器による、WALL_alternativeの内装を手がけた萬代ならではの空間演出。
作品と呼応する空間そのものを、ぜひ会場にてご体験ください✨

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【展示概要】
「GREY ART MUSEUM 2026 -五感で感じる伝統と革新-」
期間:2026年5月16日(土)〜 5月30日(土)
出展アーティスト:和泉侃( )、華雪( )、國本怜( )、東城信之介( )、萬代基介( )
時間:18:00-24:00
入場:無料
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)

🄴🅅🄴🄽🅃 🄿🄷🄾🅃🄾  「GREY MAKES YOU」5月23日(土)、アーティスト・東城信之介(  )を迎えたワークショップを開催いたしました。🗣️ ワークショップを終えての感想「10名の参加者にグレーの変容性を体験してもらうワークシ...
26/05/2026

🄴🅅🄴🄽🅃 🄿🄷🄾🅃🄾

「GREY MAKES YOU」

5月23日(土)、アーティスト・東城信之介( )を迎えたワークショップを開催いたしました。

🗣️ ワークショップを終えての感想

「10名の参加者にグレーの変容性を体験してもらうワークショップは、こちら側にも思いもよらない発見をさせてもらいました。人と人とが関わることで、このワークショップそのものがグレーの本質性を表す形となって良かったと思います。」

東城信之介

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現在展示中の 東城信之介 の作品群は、金属加工の技術を通して、見るという感覚の境界をほどいてゆきます。
本ワークショップでは、残像現象を手がかりに、「色を見る」という感覚そのものへと、参加者の皆さまを誘いました。

グレーは、隣り合う色によって、その表情を繊細に変えてゆきます。それはただ主張を抑えた色ではなく、個性を静かに際立たせるために存在する色でもあります。

ニューバランスの哲学を起点に、それぞれが選び取った色彩に呼応するように、多様なグレーが空間に浮かび上がりました。
色と色との関係性のなかで、「自分らしさ」という輪郭が、淡く、しかし確かに立ち現れてゆく、その移ろいを感じていただく貴重な時間となりました。

また当日は、体験の余韻を宿すものとして、「Grey Days」のロゴをプリントしたキャンバスを、参加者の皆さまにお持ち帰りいただきました。

伝統と革新をテーマに広がる作品群に囲まれながら、感覚と創造が静かに交差したひととき。
東城さん、ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

📍5月30日(土)には、書家・華雪 によるワークショップも開催いたします。
※こちらの応募は締め切っております。

 #國本怜  “KAZE  #4 — Looped Helix”風と、吊り下げられた 574 枚の鉄のプレートによって構成される音響彫刻作品。それぞれのプレートは、靴紐のようにひとつながりに循環する螺旋構造に沿って配置され、風を受けて揺れ、...
25/05/2026

#國本怜 

“KAZE #4 — Looped Helix”

風と、吊り下げられた 574 枚の鉄のプレー
トによって構成される音響彫刻作品。
それぞれのプレートは、靴紐のようにひと
つながりに循環する螺旋構造に沿って配置
され、風を受けて揺れ、互いに接触するこ
とで音を生じさせる。
風鈴とは、風によって物体が揺れ動き、互
いに接触することで音が鳴る装置である。
日本では仏教とともに伝わり、魔除けや厄
除けの意味を持つ道具として親しまれてき
た。その音は、物理的な響きであると同時
に、目に見えないものの到来や、場の境界
を知らせるものでもあった。
風は、単なる空気の流れにとどまらない。
「明日は明日の風が吹く」ということわざや、
「風向きが変わる」という慣用表現に見ら
れるように、予測できない変化や、人の意
志を超えて訪れる流れを示すものとしても
捉えられてきた。
《KAZE》は、風鈴の構造と機能を起点とす
る音響彫刻シリーズである。吊り下げられ
た金属のプレートは、風という目に見えな
いエネルギーによって揺り動かされ、互い
に接触することで、そのエネルギーを音へ
変換し、空間へ放つ。その個々の動きはあ
らかじめ固定されたものではなく、外部か
ら流れ込むエネルギーとの関係の中でその
都度結びつき、自己組織的に音を生じさせ
る機能を保ち続ける。

隣に並ぶニューバランスのシューズと呼応するように、正面に立つと靴紐を編み込むような構造が浮かび上がります👟

本展だからこそ出会うことのできる、極めて貴重な光景です。ぜひ実際に空間に立ち、その佇まいをお確かめください。

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【展示概要】
「GREY ART MUSEUM 2026 -五感で感じる伝統と革新-」
期間:2026年5月16日(土)〜 5月30日(土)
出展アーティスト:和泉侃( )、華雪( )、國本怜( )、東城信之介( )、萬代基介( )
時間:18:00-24:00
入場:無料
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)

住所

東京都港区西麻布4丁目2/4
Minato, Tokyo
1060031

営業時間

月曜日 18:00 - 00:00
火曜日 18:00 - 00:00
水曜日 18:00 - 00:00
木曜日 18:00 - 00:00
金曜日 18:00 - 00:00
土曜日 18:00 - 00:00

ウェブサイト

アラート

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