27/07/2026
不矩と亥左牟
スケッチと拓本 展
Fuku Akino and Isamu Akino
Sketches and Ink Rubbings Exhibition
2026年8月7日(金)から17日(月)
11:00〜18:00(最終日16:00まで)
1966年7月後半から8月上旬にかけて、秋野不矩はスケッチブックを携え、早朝から黒谷永運院よううんいんの蓮池で、その日咲かんとする蓮の様子を時間を追いながらスケッチした。白や紅の蓮は蕾の姿から朝日を受けて花を開き、日を経ると花は綻んで、やがて花弁を散らした。風に揺れ、時に花も画家も夕立に打たれた。スケッチの1 枚 1 枚には、画家が蓮と向き合った時間が刻まれている。
不矩が蓮をスケッチしていた頃、秋野亥左牟はネパール首都カトマンドゥに滞在していた。1966年から67年にかけ、亥左牟は市中に点在する仏教寺院、ヒンズー教寺院の石彫・木彫を拓本に採って歩いた。亥左牟は拓本の行為を「原作に対する時、原作に刻まれた石工の心や、その時代の魂とさしむかいで対話する」ことだと記した。
期せずして60年前、母と子は京都とカトマンドゥとかけ離れた場所にいて、スケッチと拓本、表現も違うが呼吸を合わせるように対象(自己)と向き合っていた。
60年前の時間を封じ込めた蓮のスケッチとカトマンズで採られた拓本。それらを向き合うように展示し、母、不矩と子、亥左牟の対話に耳を澄ませるような展示を試みる。
https://www.mgr-kyoto2007.com/